Project/Area Number |
22K01323
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 06010:Politics-related
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Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
遠山 隆淑 熊本高等専門学校, リベラルアーツ系人文グループ, 准教授 (60363305)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | トーリー / ソールズベリー / 『クォータリー・レビュー』 / 妥協 / 保守党 / ヴィクトリア時代 / クォータリー・レビュー / R・ガスコイン=セシル |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、ヴィクトリア時代中葉における保守党の議会政治思想、特に同党の政党指導論を、1840-60年代に同誌に数多くの政治論を寄稿したR・ガスコイン=セシル(第3代ソールズベリ侯)ら、ディズレイリの政治手法とは一線を画した知識人や政治家たちの議論に注目して、同党の機関誌に位置づけられる『クォータリー・レビュー』(1809-1967年)の分析を中心に、その他の定期刊行物も渉猟しながら描き出すことである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ヴィクトリア時代のイギリス議会政治における政治的妥協論の分析の一端として、私がこれまで研究してきた、ウィッグを中心とする自由党系の知識人ではなく、保守党系の知識人の政治的決定観を追跡している。1860年代は特に、バジョットが『イギリス国制論』(初版1867年)で肯定的な評価を下した「パーマストン・ダービー連合」という、両党指導層による妥協の政党運営が実現していたが、今年度は、特にこの時代に保守党の若手論客として、保守党の「原則(maxim)」を示し、同党に思想的な立脚点を与えようと『クォータリー・レビュー』を中心に数多くの論文を発表したソールズベリーの議論を検討した。M. Bentley(2001)やP. Smith(1972)などの先行研究などで論じられているような、ソールズベリーの幼少期から一貫して見られるきわめて理知的で目的の実現を優先する実用的な性格から、政党についてもまた、彼自身の目的を実現するための手段としての位置づけが明確だったようである。当時の保守党指導層の妥協的政治姿勢の一端は、こうした実利的な思考に由来するものと見ることができるかもしれないが、本研究は、コロナ禍の影響で一昨年度からの研究の遅れが影響して、まだ端緒についたばかりと言うべき状況であり、ソールズベリーの論文が保守党や党指導層に与えた影響にも注目しながら、『クォータリー・レビュー』誌上で発表された彼の論文の分析をさらに進めていく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度からのコロナ禍の影響が続いており、前年度までに予定していた研究も同時に行う必要が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の研究を通じて、ソールズベリーにとっての文筆活動や論文と政治活動との関係をおおよそ把握することができたため、保守党内における言論活動の影響、ソールズベリーの役割に注意を払いながら、引き続き彼の論文の分析を行っていく。
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