Project/Area Number |
22K01397
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07010:Economic theory-related
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
上條 良夫 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40453972)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | 実験経済学 / 行動経済学 / ベイズ更新 / 情報開示 / 情報更新のヒューリスティック / 範囲情報 / 情報公開 / 情報の経済学 |
Outline of Research at the Start |
令和4, 5年度は、実際の人々がどのようにベイズ更新に失敗するのか、その典型的パタンを把握する実験を学生相手のラボ実験及びオンライン実験として実施する。実験結果を踏まえて、令和 6 年度には現実的なパラメータにおける情報開示の戦略的意思決定に関する理論を構築し、それをもとにして新しい実験をデザインする。令和7 年度は、令和 6年度の理論分析を検証するような実験を実施し、令和8 年度には、研究成果をまとめる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
現代社会は情報が氾濫している。これらの情報を発信者の立場から大別すると、情報発信者 が意図せず発信したものと、事前にスクリーニングされた結果として発信されたものに分け ることが可能である。本研究は、発信者側の情報公開の有無に関わる意思決定および、受信 者側の情報入手後の信念更新に関する行動経済学の理論的モデルを構築し、実験による検証 を目標とするものである。本研究では、発信者が公開できる情報として、真の状態の範囲を 限定するような範囲情報に注目する。このような範囲情報を入手した際に人々は信念更新を どのように行うのか、信念更新には特定のバイアスが発生しないのか。また、情報発信側が そのような情報を入手した際に、それを情報公開するのか、公開の有無には特定のパタンが 存在するのか。このような学術的および実践的な問いに対して理論および実験から解答を与 えることが本研究の目的である。
2022年度は、過去に実施した範囲情報に対するベイズ更新課題に関する実験でデータを精査することにより、情報更新において発生する典型的なパタン(情報更新のヒューリスティック)を特定化するとともに、情報更新のヒューリスティックを示す人々の母集団比率を推定するための方法について検討した。検討の結果、当初想定していたよりも、ベイズ更新に失敗し、情報更新のヒューリスティックに従っているとみなせる人々が存在することが明らかとなってきた。データ分析の結果および分析のための手続きをまとめた論文について、現在まとめているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データを分析する手法を確立できた点で、計画は順調に進んでいると言える。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後、様々な母集団に対して範囲情報に対するベイズ更新課題の実験・調査を実施していく予定である。
|