Project/Area Number |
22K01423
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07030:Economic statistics-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
谷崎 久志 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (60248101)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | Volatilioty / COVID-19 / ESFG / ビットコイン / 価格クラスタリング / 上海株式取引所総合指数 / 深セン株式取引所総合指数 / SVモデル / GARCHモデル / ノンパラメトリック・モデル |
Outline of Research at the Start |
本研究では,状態空間モデルやノンパラメトリック推定の手法を取り入れながら,(i)株価・為替・金利・ビットコイン個別のVolatilityの変動要因を調べる,(ii)株価・為替・金利・ビットコインのVolatilityの相互依存関係を調べる,(iii)関数形を特定化せずに分析を行う,の三点を取り上げる。(i)-(iii)を同時に含めて得られた推定結果と過去の様々な実証研究との比較・検討を行う。また,本研究の遂行中に,予想外の派生として生じる研究結果も十分に期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
次の2本の論文が学術雑誌に掲載された。 (1) Z. Lu and H. Tanizaki (2023) "The response of gold to the COVID-19 pandemic", Studies in Economics and Finance, Vol.40, No.5, pp.859-877. (2) A. Saito and H. Tanizaki (2024) "Volatility and returns of ESG indices: Evidence from Japan", SN Business & Economics, Vol.4, No.34. (1)では,Stochastic volatility(SV)モデルを用いて,日次の金の収益率とその変動がコロナの経済状況にどのように影響を与えるかを分析したものである。結論としては,コロナの感染者数の増加は金価格の変動に影響を与える(すなわち,リスクが増大する)となった。さらに,リスクは低所得国より高所得国に大きな影響があることが示された。高所得国の方が金市場(ファイナンス市場)が発達しており,そのため,影響を受けやすいと考えられるだろう。(2)については,Fama-French factorモデルに基づいたSVモデルを利用して,ESG(環境・社会・ガバナンス)に力を入れている企業はリスク回避的であることを日次データを用いて示した。さらに,コロナのような社会不安に対しても,ESGに力を入れる企業はリスクに対して対応力が優れているという結論となった。 さらに,付随的な成果としては,教科書『計量経済学』(谷崎・溝渕著,新世社,2023年)を出版した。特徴としては,上記の研究成果の1部分を実証分析の例として教科書取り入れ,最新の研究成果を教育にも活用することができている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
十分な研究成果が上がっている。しかも,研究報告を通して啓蒙的な活動も行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も今年度と同様に研究を遂行する予定である。特に,次年度は推定方法の開発も行うことを考えている。同時に,応用例として,株価やビットコインなどの実証分析を行う。
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