Estimating Cost Function without Instrumental Variables
Project/Area Number |
22K01481
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Josai International University |
Principal Investigator |
鈴木 広人 城西国際大学, 経営情報学部, 准教授 (10434375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 晋 一橋大学, 大学院ソーシャル・データサイエンス研究科, 教授 (10796494)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 費用関数 / 操作変数 / 内生性 |
Outline of Research at the Start |
従来、需要関数や費用関数の推定において内生性によるバイアスを操作変数を用いて対処してきたものの、操作変数の妥当性、言い換えれば操作変数が需要ショック、費用ショックと無相関であることが仮定されてきた。しかし、その仮定は多くの場合検証不可能であるといった問題を有している。そこで本研究では、需要側と費用のデータを同時に用いて、需要関数と費用関数を同時に推定することによって、操作変数を用いずに内生性によるバイアスがない形で需要関数における価格係数、そして費用関数における個々の投入財の係数を推定することを理論的に示し、モンテ・カルロ分析によって確認する。さらには実データを用いた実証を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
複雑な需要関数や費用関数を推定する際、その価格や産出量の内生問題に対処するため、より多くの操作変数が必要となる。しかし、それがすべて操作変数として妥当である、つまり誤差項との直行条件を満たしているとは考えにくい。これに対し、本研究は費用のデータを用いることによって、操作変数を用いずに内生問題を解決できる方法論を提案するものである。 しかし昨年度の研究成果から、費用関数の推定において需要ショックと価格、製品属性との間に内生性の問題が存在することが昨年度確認された。この問題に対処するため、従来用いられている操作変数を用いることも検討されたが、妥当な操作変数を見つけることが困難であるばかりでなく、内生性の問題を解消可能であるか否かが検証できないことから、新たな推定法を開発することとなった。 今年度は、複数の変数から操作変数を作る新たな方法を考案し、その妥当性をモンテカルロシミュレーションにより検証を重ねてきた。その成果を複数の学会等で発表を行い、そこで得られたコメントやアイデアを考慮しつつ、推定法の確立に向けて研究を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
需要関数の推定において生じる価格の内生性の問題を、操作変数によって対処するのではなく、費用のデータを用いても同様の結果が得られると想定していたものの、需要ショックと価格、製品属性との間に内生性の問題が存在することが明らかとなり、その問題に対処することが必要となったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
需要ショックと価格、製品属性との間に内生性の問題が存在することが明らかとなり、複数の変数から操作変数を生成する新たな方法の開発、検証に取り組んできた。その成果を複数の学会にて報告し、そこで得られたコメントやアイデアも考慮しつつ、その方法の確立に取り組んでいる。 今後は、内生性の問題について異なる需要関数においても検証を重ね、その確立に取り組んでいく予定である。当初計画では実データを用いた検証を行う予定ではあったものの、そのためには内生性の問題を解消可能な推定法の確立が必要不可欠であることから、推定法の確立を優先的に行っていく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)