Project/Area Number |
22K01493
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
佐藤 英司 福島大学, 経済経営学類, 准教授 (90707233)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 燃料油価格激変緩和措置 / 不完全なパススルー / 余剰変化 / ガソリン市場 / 市場支配力 / 価格変動 / 実証分析 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,日本のガソリン市場における市場支配力と価格変動への影響に関する実証的研究である.特に,(1) 上流市場におけるコストショックのパススルー,(2) 合併の効果,の2点に焦点をあてて,日本のガソリン市場関連データを収集・整理した上でミクロ計量分析の手法を用いて実証的に分析する.それによって,日本のガソリン市場の特徴を捉えつつ価格変動において重要な要因を明らかにすることを目指す.本研究を進めることによって,市場構造の違いによる価格設定行動の相違を明確にすることに対して一定の示唆を与えることが期待できる.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,日本のガソリン市場で価格へ影響を与えうる特徴的な要因と思われる(1) 上流市場におけるコストショックのパススルー,(2) 合併の効果,の2点について,日本のガソリン市場関連データを収集・整理した上でミクロ計量分析の手法を用いて実証的に分析することである.今年度は,(1) 上流市場におけるコストショックのパススルーに焦点をあてて研究を行った.具体的には2022年より発動された燃料油価格激変緩和措置に着目した.これはガソリン元売に補助金を与える政策であり,ガソリン元売に対して限界費用低下をもたらすことになる.そこで,このガソリン補助金が小売価格へどのような影響を与えたのかを実証的に分析することとし,関連するデータを収集・整理した.その上で寡占市場のモデルを構築し,モデルを推定した.その結果,上流市場におけるコストショックのパススルーは不完全であり,補助金額ほどは小売価格が減少しないことがわかった.また,推定されたパラメータをもとに補助金政策による余剰変化も計算したところ,1兆円以上社会的余剰が減少したことがわかった.これらの研究結果を論文として現在,執筆している段階である. また,これと並行し,(2) 合併の効果についても分析を行うためにデータの収集を開始した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述のように,本研究課題で大きく着目する2点のうち(1)上流市場におけるコストショックのパススルーについては燃料油価格激変緩和措置に焦点をあてて,関連するデータの収集・整理,寡占市場のモデルの構築の上で,統計的な推定を行った.ある程度,推定結果が固まったので,現在,論文執筆段階になっている. 次年度はこの執筆した論文を学会などで報告し,より精巧な論文として完成することが期待できる.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はおおむね順調に進展しているので,当初予定通り研究を進める. 次年度は,本研究課題で大きく着目する2点のうち(1)上流市場におけるコストショックのパススルーについては英文学術雑誌への掲載を目指し論文をより緻密なものにし,投稿する予定である. また(2)合併の効果についても研究の準備を行う.具体的には先行研究の検討とデータの整理およびモデルの検討を行い,可能であれば統計的な推定を行いたい.
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