Project/Area Number |
22K01539
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07050:Public economics and labor economics-related
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
花岡 智恵 東洋大学, 経済学部, 准教授 (30536032)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 介護 / 高齢者 / 要介護 / 介護の質 / 介護労働 / 介護報酬 |
Outline of Research at the Start |
介護人材確保策の一環として行われている介護報酬の引き上げや、介護ロボット導入のための補助金政策は、要介護高齢者の健康にどのような影響を与えているのか。本研究は、これらの政策が介護労働者の質(保有資格や経験で計測)に与える効果に着目して分析を行う。具体的には、①介護報酬の引き上げが介護施設の看護師・介護福祉士割合や介護職の経験年数に与える影響を検証し、入所者の要介護度や死亡率に与える影響を明らかにする。②介護ロボットの導入が介護労働者の代替(離職)・補完(採用)に与える効果を示し、この効果が介護労働者の経験年数などで異なるかを検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2年目の2023年度の研究では、主に2つの研究に取り組んだ。 第一の研究として、高齢者の健康に関連する2つの研究課題に取り組んだ。1つ目の研究課題は、定期健診の結果として提示される個人の健康に関する情報により、人々は生活習慣を改善させるのかについて検討を行った。分析では、健診で所見ありという健康情報を受け取った人は喫煙本数や飲酒頻度が減少し、その効果は健診から10年を超えても継続していることが確認された。 2つ目の研究課題は、年金依存度の高い高齢者は、年金受給日の前後でリスク選好が短期的に変化することを、米国と日本の個票データを用いて定量的に示した。短期的にリスク選好が変化するメカニズムの検証を進め、本研究のデータからは、選好の変化は抑うつなどの精神的健康状態の変化が引き金になっていることが確認された。 第二の研究として、介護ロボットに関する補助金政策が介護労働者に与える効果に関する分析に取り組んだ。施設・事業所単位のデータである介護労働安定センターの「介護労働実態調査(事業所調査)」を用いて分析した。「介護労働実態調査(事業所調査)」では介護ロボットを導入しているか否かについての調査項目が利用可能である。この調査項目を利用して、どういった属性を持つ介護事業所が介護ロボットを導入しているのか、また観察された傾向は年度ことに違いがあるのか、などを確認した。さらに、事業所単位の介護ロボットの導入有無と従業員との関連について、雇用形態別の従業員数や職種別・雇用形態別の離職者数・採用者数、また人件費割合との関連などを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「介護労働実態調査(事業所調査)」を利用した分析は本年度の計画であり、おおむね順調に推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
介護ロボット導入が介護労働者の離職や採用に与える影響を分析し、介護ロボットと介護労働者との間の代替・補完関係を検証する。介護ロボット導入有無の内生性を調整するために操作変数法や傾向スコアマッチングなどの手法を用いることを検討する。
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