戦間期における人事処遇管理の形成過程と運用実態-食品企業の人事パネルデータ分析
Project/Area Number |
22K01600
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07070:Economic history-related
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Research Institution | Takachiho University |
Principal Investigator |
田口 和雄 高千穂大学, 経営学部, 教授 (70407659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 久幸 高千穂大学, 経営学部, 教授 (40327995)
永戸 哲也 高千穂大学, 経営学部, 助教 (60317659)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 人事処遇 / 労働史 / パネルデータ分析 / 戦間期の人事処遇管理 / 人事パネルデータ分析 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、企業内部の戦間期の食品企業の、①人事処遇管理に関する資料群の分析と②従業員の人事個別情報をデータベース化した人事マイクロパネルデータよる計量分析の2つの研究手法により人事処遇管理の形成過程と運用実態の特質を明らかにし、断絶されていると言われる戦後の人事処遇管理の歴史研究をつなぐ研究モデルとしてその蓄積を促進する。その際、①就業規則等や人事個別情報の資料分析を通した人事処遇管理の形成過程ならびに人事評価プロセス構造の全容の把握と、②人事マイクロパネルデータの計量分析を通した賃金、昇進などの処遇と人事評価要素との関連の検証、の2つの学術的「問い」の解明を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
食品企業の人事処遇管理に関する内部資料の分析と非公開の従業員の複数年の人事情報をデータ化した人事マイクロパネルデータの計量分析の2つの研究手法により戦間期の人事処遇管理の形成過程と運用実態の特質を明らかにし、断絶していると言われる戦後の人事処遇管理の歴史研究とつなぐ研究モデルとしてその蓄積を促進することを目的とする本研究の実績ついては、本年度は本研究が取り上げている2つの研究計画――【研究計画①】人事パネル詳細データの構築作業[素入力]の実施、【研究計画②】人事パネル基本データの計量分析を継続するとともに、内部資料をもとに賃金制度を題材にした人事処遇管理の形成過程の解明――に取り組んだ。 具体的には、つぎの通りである。【研究計画①】について、2014年度から共同研究による研究活動を進めているので、人事パネル詳細データの構築作業の前工程の入手した職員名簿、内規(就業規程)、役員議案などの内部資料の整理、ならびに試験的な人事マイクロパネルデータ(従業員の基本情報〔氏名、年齢、所属部署、役職、資格、評価等〕)の構築作業についてデータ構築スキルを持つ大島を中心に組織メンバー3人で進めた。【研究計画②】について、統計学・情報処理を専門分野とする永戸を中心に試験的に構築した人事マイクロパネルデータの計量分析を行い、人的資源管理を専門分野とする田口を中心に内部資料をもとに人事処遇管理の形成過程の解明し、組織メンバー3人による研究論文を共同執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の2つ研究計画(①人事パネル詳細データの構築作業[素入力]、②人事パネル基本データの計量分析の継続と内部資料をもとに賃金制度を題材にした人事処遇管理の形成過程の解明)を実施し、その成果の一部を研究論文としてとりまとめた。 【研究計画①】単年、約1,700件の複数年(3年)からなる人事情報の詳細情報(約5,100件)の入力作業(人事パネル詳細データの構築作業[素入力])を実施した。具体的には、約5,100件の人事情報の詳細情報を分担して入力作業を行い、定期的(月1回程度)に開催している研究会を継続して入力作業の進捗状況の共有と確認を行った。 【研究計画②】大島の専門分野である経営史、永戸の専門分野の視点である統計学、田口の専門分野である人的資源管理の各視点により共同執筆による研究論文1点を発表した(永戸・大島・田口[2022])。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に基づき、次年度はつぎの2つを実施することを計画している。 研究2年度は、①研究3年度に行う本格的な計量分析に向けた人事パネル詳細データのID化と②研究初年度の研究計画②(人事パネル基本データの計量分析の継続と内部資料をもとに賃金制度を題材にした人事処遇管理の形成過程の解明)の継続を進める。 【①研究3年度に行う本格的な計量分析に向けた人事パネル詳細データのID化】 研究所年度で実施した人事パネル詳細データのID化作業についてデータ構築スキルを持つ大島を中心に組織メンバー3人で作成する。 【②研究初年度の研究計画②の継続】統計学を専門分野とする永戸を中心に人事パネル基本データの計量分析を継続して、組織メンバー3人共同による研究論文を執筆する。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)