Project/Area Number |
22K01616
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07070:Economic history-related
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
牧野 文夫 法政大学, その他部局等, 名誉教授 (70190337)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 資産分配 / 土地 / 格差 / 不平等 / 経済発展 |
Outline of Research at the Start |
2022年度は、現在までに収集した各地の「地籍台帳」や「地主名簿」を使って地籍情報をデータベース化する作業と未発見の資料の収集を中心とする。なおデータベース化が終わった地域については、順次不平等度指標を使った定量分析にとりかかる。 2023年度と2024年度は土地分配の不平等度の時間的変化や地域間比較、所得分配の動向との比較、土地の所有者と土地の利用者との関係などを中心に分析を行う。ただし2023年度以降においても新たな土地台帳や地主名簿の存在を確認すれば、資料の入手と地籍情報のデータベース化の作業も並行して実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の実績は以下の通りである。 1)以下の地域の地籍情報(町名、所有者名、地目、地積、地価)の入力を終了した。すわなち、東京市15区(明治期および昭和期)、大阪市の東西南北4区(明治期)と昭和期の南区、天王寺区、浪速区の3区(昭和)、京都市の上京区・下京区(明治期)および中京区(昭和期)、横浜市の中区(大正期)、静岡市(大正5年)、小樽市(大正5年および昭和2年)、函館市(大正4年および昭和15年)、長岡市(明治44年)である。なお横浜市中区・昭和期の地籍情報については、年度を跨いで現在進行中である。 2)次に東京市と新潟県の以下の地域の地主情報(居住地、所有地積と所有地価額あるいはそのどちらか)の入力も終了した。すなわち、東京市は明治18年の麹町区、神田区、赤坂区、四谷区、および新潟県全県(明治31年)および同県北蒲原郡(昭和2年および昭和14年)、中頸城郡(大正3年、大正8年、大正15年、昭和14年)、古志郡・三島郡(明治27年、大正12年)である。なお明治18年・東京市の残された区の地主情報は年度を跨いで進行中である。 3)既に入力を終えた東京市15区の明治45年と昭和前期の地籍情報を使った資産分配の分析は年度を跨いで進行中で、その結果は2023年度上半期中に論文として発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
22年度4月時点で地籍情報の存在を確認していた地域の地籍情報のデータベース化作業については概ね完了したが、年度中に新たに発見された地域の資料(たとえば横浜市)もあったり、明治期の手書き資料は草・行書体のため文字(地主名)の判読に時間を要し、地籍情報の入力完了時期は当初予定(2023年上半期)より若干遅れるが、23年度中には完了する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
手書き資料の文字判読作業についてはできるだけ早く慣れるようにし、そのデータベース化の速度を速める予定である。
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