Research on the relationship between technological changes and design changes
Project/Area Number |
22K01668
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
森永 泰史 京都産業大学, 経営学部, 教授 (10405649)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2026: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
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Keywords | デザインの典型性と新奇性 / コア技術の変化 / コア機能の変化 / 外観デザイン / インタフェイスデザイン / 技術の変化 / デザインの変化 / 成果の中身 / 対立と棲み分け / 典型性 / ドミナント・インダストリアル・デザイン / 経路依存性 |
Outline of Research at the Start |
新技術の登場に伴い、製品のデザインが大幅に変更されることもあれば、ほとんど変更されないこともある。また、新技術の登場によって一旦大幅に変更されたデザインが、時間の経過とともに元の形に戻ることもある。さらには、技術革新が起こっても斬新なデザインと馴染みのあるデザインが共存することがある。このように先行研究では、新技術の登場とデザインの選択を巡る様々な研究成果が蓄積されてきた。しかし、両者の関係を統一的に説明するためのフレームワークは提示されてこなかった。そこで、本研究では、先行研究の整理とともに様々なデータを追加収集し、両者の関係をクリアに説明することができるフレームワークを見つけ出したい。
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Outline of Annual Research Achievements |
2年目にあたる2023年度は、主に先行研究の整理と二次データの収集を行った。初年度は、技術の変化とデザインの変化との関係に焦点を当てている実証研究を12本取り出し、それぞれの研究にいう技術やデザインの変化、成果とはいったい何を指し、それらをどのように測定しているのかを整理した。その成果を踏まえ、本年度は、先行研究が数ある技術やデザインの変数のうち、何と何を選んで組み合わせ、どのような成果の有無を確かめようとしてきたのかを論文の形にしたためた。その結果、それぞれの研究の間には対立がなく、互いに棲み分けていることが確認された。 当初、先行研究間で対立があることを前提にレビューを進めていたものの、その前提が崩れる結果となった。ただし、ここでいう「対立がない」とは、追試の成功を意味しているわけではなく、先行研究の間で注目しているデザインが外観とインタフェイスで異なっていたり、同じ外観に注目していてもその捉え方や測定方法が異なっていたり、既知の調整変数による棲み分けが可能であったり、成果変数の定義が異なっていたりと、互いに使用する変数の中身がずれていることを意味している(要は、全ての研究がそれぞれ異なる現象を説明していた)。そのため、2023年度の中盤以降は、先行研究間にある対立の解消を議論するのではなく、むしろ自らが同じ変数のセットを持つ事例を新たに収集する方向へと舵を切ることになった。 ただし、時間の都合上、やみくもに事例を集めることはできないため、当面の間は、分析単位を産業レベルに絞り、技術とデザインの変化を扱った事例の収集のみを試みている。なお、ここでいう技術の変化とはコア機能とコア技術の変化であり、デザインの変化とは新奇性の度合い(あるいは典型性の度合い)のことであり、さらにそこには外観デザインとインタフェイスデザインが含まれている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は5年間の2年目にあたる。当初の計画では、第2段階(令和5年度~令和7年度)に当たり、事例を作成・収集していく段階にあるため、広い意味では計画通りに推移しているといえる。ただし、「研究実績の概要」のところでも述べたように、当初の想定とは異なり、ダイレクトに研究間の対立を解消するための議論に着手することができておらず、遠回りしている部分もある。その意味では、やや遅れているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
「研究実績の概要」や「現在までの進捗状況」のところでも述べたように、次年度も引き続き事例の収集と整理を行う予定である。より具体的には、以下の20パターンの事例を探索していくことが当面の課題となる。
①コア機能の変化×外観×典型性の維持、②コア機能の変化×インタフェイス×典型性の維持、③コア技術の変化×外観×典型性の維持、④コア技術の変化×インタフェイス×典型性の維持、⑤コア機能の変化×外観×新奇性へ置き換え、⑥コア機能の変化×インタフェイス×新奇性へ置き換え、⑦コア技術の変化×外観×新奇性へ置き換え、⑧コア技術の変化×インタフェイス×新奇性へ置き換え、⑨コア機能の変化×外観×典型性と新奇性が共存、⑩コア機能の変化×インタフェイス×典型性と新奇性が共存、⑪コア技術の変化×外観×典型性と新奇性が共存、⑫コア技術の変化×インタフェイス×典型性と新奇性が共存、⑬コア機能の変化×外観×典型性から新奇性へと変化、⑭コア機能の変化×インタフェイス×典型性から新奇性へと変化、⑮コア技術の変化×外観×典型性から新奇性へと変化、⑯コア技術の変化×インタフェイス×典型性から新奇性へと変化、⑰コア機能の変化×外観×新奇性から典型性へと回帰、⑱コア機能の変化×インタフェイス×新奇性から典型性へと回帰、⑲コア技術の変化×外観×新奇性から典型性へと回帰、⑳コア技術の変化×インタフェイス×新奇性から典型性へと回帰
なお、事例の探索に際しては、次の2つのルートで作業を進めていく。1つは、二次資料の収集を通じた事例の作成である。二次資料は、日経テレコンや日経BP記事検索サービス、CiNiiなどのデータベースや国会図書館を活用して収集する。現時点でも既に、そのような作業を通じて3つの簡易な事例を作成している。その作業を今後加速させていく。そして、もう1つは、OBや企業へのインタビュー調査である。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)