The Construction of a Cognitive Model of Japanese Leaders Utilizing Multicultural Virtual Teams
Project/Area Number |
22K01708
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
石黒 武人 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 准教授 (90527962)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
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Keywords | 多文化ヴァーチャル・チーム / 日本人リーダー / 認知的志向性 / 対話的構築主義 / ライフストーリー・インタビュー / 時間的仲介能力 / 文化的仲介能力 / オーバー・コミュニケート / 思考プロセス / 異文化コミュニケーション |
Outline of Research at the Start |
世界各地に拠点を持つ日本企業では、日本人リーダーが日本を拠点に、地理的に離れ、時差もある各地の外国籍メンバーと非対面形式(ビデオ会議システム等)のコミュニケーションを取りながら、多文化ヴァーチャル・チーム(Multicultural Virtual Teams, MVTs)を運営し、グローバルに事業を展開している。そこで、本研究では、MVTsの現役日本人リーダーが認知している諸問題と、それらを解決し、MVTsを活用するための思考プロセスを、彼らの職場経験を詳細に聴き取るライフストーリー・インタビューを実施することによって明らかにし、それらの諸問題と彼らの思考プロセスを説明するモデルを構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の対象は、複数の国で事業を展開する日本企業に所属し、地理的距離・時差や文化差がある中で、多国籍のメンバーと主にオンラインで協働する多文化ヴァーチャル・チーム(Multicultural Virtual Teams, MVTs)の日本人リーダーの思考プロセスである。本研究の目的は日本人リーダーにライフストーリー・インタビューを実施することによって、彼ら彼女らが認知している諸問題と、それらを解決しMVTsを活用するための思考プロセス(認知的志向性;考え方)を明らかにし、諸問題に対応できる思考プロセスを説明するモデルを構築することである。 初年度は、関連する国内外の文献をレビューし、ビデオ会議システムのような同期型ツールとEメールのような非同期型ツールの使用と多文化チーム内のコミュニケーションとの関連を示した知見を整理した。また、MVTsの日本人リーダー3名に対面でインタビューを1時間半程度実施することができた。ただし、コロナ禍の影響もあり、1人につき3回実施する予定であったインタビューは1回のみにとどまった。 収集したインタビュー・データを対話的構築主義のライフストーリー・インタビューの枠組みを用いて分析・解釈した結果、日本人リーダーが直面する問題(非対面では得られない関係性の質/深さ)とそれを解決するために個々のリーダーが活用するオンライン・ツールの機能やコミュニケーション上の工夫、ならびにその工夫を可能とする思考プロセスを明らかにできた。工夫の例として、文化差・時差に配慮しつつ、より多くのコミュニケーション機会を作り、1回のコミュニケーションにおいてもより多くやりとりをする「オーバー・コミュニケート」や、チーム内で関係性を作る際に、業務外の話も踏まえつつ、1対1のコミュニケーションを重視して行う実践等が示された。詳細な結果については学会で発表し、論文として出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
3名のインタビューは実施できたものの、コロナ禍もあり、実施計画で目指していた一人3回のインタビューは実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
調査協力者との適切なラポールの形成に基づく豊かなデータの収集を目指していたため、対面でのインタビュー実施を重視して研究を進めていったが、コロナ禍では難しい面があった。一方で、コロナの感染状況が落ち着きを見せはじめたため、今後、より積極的にインタビューを進めると同時に、場合によってはZoom等のビデオ会議システムを利用したインタビューも併用することを視野に入れ、研究活動を推進したい。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)