中小小売商の事業承継における新旧リソースの相互作用と承継者特性に関する研究
Project/Area Number |
22K01746
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07090:Commerce-related
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
渡邉 孝一郎 香川大学, 経済学部, 准教授 (60616671)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 温郎 西南学院大学, 商学部, 教授 (60632693)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 事業継承 / 中小小売商 / リソース |
Outline of Research at the Start |
本研究は中小小売商の事業継承において、従来の血縁や家族という関係性に支えられてきた事業承継ではなく、事業に関する知識や技術、規範などがあらかじめ共有されていない他者との間でどのように関係性を構築しながら事業承継がなされるのか、その点について現場にはどのような課題や解決策があるかを調査・分析することで、導出された実践知を商業・流通論の理論知として体系的に整理・構築することを目標としている。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は中小小売商の事業継承において、従来の血縁や家族という関係性に支えられてきた事業承継ではなく、事業に関する知識や技術、規範などがあらかじめ共有されていない他者との間でどのように関係性を構築しながら事業承継がなされるのか、その点について現場にはどのような課題や解決策があるかを調査・分析することで、導出された実践知を商業・流通論の理論知として体系的に整理・構築することを目的としている。 そもそも研究の背景として中小小売業の現場では、経営者の高齢化と後継者の不在が深刻化し、非親族への事業承継事例が増加している。また事業継承はされているが、異なる、もしくは新しい近い分野での事業継承という形も見受けられるようになっている。一方、商業研究は長期間に及ぶ家族従業経験を積んだ家族への同一の事業承継を前提としており、実態との乖離が生じている。そのため中小小売業者の事業承継について、①リソースの承継、②承継者の保有リソースと被承継リソースの相互作用、③上記の親族/非親族間の差異の視点から検討する必要があると思われる。 本年度は4年間の初年度と言うこともあり、まずは研究全体の方向性の再確認並びに今後の日程や役割の調整を行った。すでにある程度の基本的な事業継承に関する先行研究レビューは行っているものの、改めて最新の研究や他分野における研究などにも範囲を広げ、先行研究の整理を行った。同時にリソースや家族従業、技能・技術等に関する先行研究の整理も行った。それに合わせて、調査対象者の選定基準についても検討を行い、来年度以降の研究活動をスムーズにつなげる調整も行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度においてはまず2022年6月に西南学院大学・松田研修室にて初回の研究打ち合わせを行い、そこで本研究の背景や問題意識を再確認し、まずは本年度のすべき事柄や役割を調整した。具体的には本年度はそれぞれ中小小売業の事業継承やリソースを中心とした先行研究の整理を行うとともに、可能であればプレ調査を行うことを確認した。なおプレ調査に関しては、それぞれどういった対象者に調査が出来るか十分に検討し、実施することとした。また2022年9月には香川大学渡邉研究室でこれまでのお互いの研究の進捗状況の確認をし、2023年2月には西南学院大学・松田研究室にて本年度の成果等についての整理・確認打ち合わせをおこなった。そこでは、これまでの研究成果の結果からどのような視点から調査を行っていくべきかを整理し、いくつかの属性に区分して今後インタビュー調査を行っていくことを決定した。 また本年度の業績としては本研究課題と関連する内容である商店街研究や小売技能研究などの論文や学会発表等を各自発表している。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度の研究成果をもとに、来年度はインタビュー調査を本格的に行う予定である。具体的には「経営者意識の違い」と「職住の状況」、「〇代目」、「血縁関係」といった属性別に該当する経営者へのインタビューを行っていくこととする。また同時に引き続き最新の研究や取りこぼしている先行研究などを整理しつつ、理論の精緻化を図っていくものとする。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)