Project/Area Number |
22K01863
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
鈴木 宗徳 法政大学, 社会学部, 教授 (60329745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南出 吉祥 岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (70593292)
澤 佳成 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (70610632)
関 耕平 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 教授 (10403445)
蓑輪 明子 名城大学, 経済学部, 准教授 (10613507)
小尾 晴美 中央大学, 経済学部, 助教 (70781475)
大屋 定晴 北海学園大学, 経済学部, 教授 (80722313)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 分断 / 社会再生 / 若者支援 / 地域社会 / ケア労働 / 公共圏 / グローバル化 / 被災地 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、様々な領域における社会の「分断」状況の調査と、その背景となる経済のグローバル化に関する理論研究をおこない、分断を超える「社会」再生のラディカルな構想を探究する。調査として、①若者自立支援における被支援者の分断および支援団体間の競争的な資金分配構造の解明、②福島の被災地における住民の分断および放射線被曝への不安を語れなくさせる地域共同体の実態の解明、③保育施設におけるケア労働者の分断と利用者の分断を引き起こす労働実態の解明を行う。グローバル化時代における国家、市場、家族、地域共同体、民間団体などアクター間の関係を視野に入れ、「社会的なもの」と公共圏を中心とした社会再生の構想を提示する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、様々な領域で顕在化する社会の「分断」状況の調査と、その背景となる経済のグローバル化に関する理論研究をおこない、分断を乗り越える「社会」再生のラディカルな構想を公共性論の知見を採り入れつつ探究するものである。 南出吉祥(研究分担者)は若者の自立支援を行う団体を調査し、若者支援の市場化という趨勢の理論的把握を目指しながら、権利保障としての「若者協働実践」への道筋を明らかにする研究を進めた。澤佳成と関耕平(研究分担者)は、福島第一原発事故の被災地における地域共同体を調査し、住民の分断および放射線被曝への不安を語れなくさせている状況の聞き取りを行った。蓑輪明子と小尾晴美(研究分担者)は、近年の子育て支援政策の影響を分析し、女性の労働力商品化の進展が雇用形態ごとの世帯間の所得格差を拡大させ、ケアと就労の両立が必要とされている現状を明らかにした。鈴木宗徳(研究代表者)は、各国における近年の直接行動に対するバトラーやネグリ&ハートといった思想家による評価を検討し、公共圏論にこれを接続する可能性を探った。大屋定晴(研究分担者)は、16世紀の先住民支配とその後の植民地主義の歴史をふり返りながらグローバル化の理論を再構成し、ブハーリンやローザ・ルクセンブルクの帝国主義論の意義を再確認する研究を行った。 顕在化しつつある社会の分断について、以上の各領域での研究成果を通して分析を行うとともに、こうした状況を乗り越えるラディカルな構想を「社会」の再生という観点から提示すべく、相互に検討を重ねた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査はおおむね計画通りに実施している。各メンバーの研究成果を報告しあう研究会を5回開催し、多くの研究分担者が対面で参加できた。論文や学会発表のかたちで研究成果の公開も行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
引きつづき、研究代表者・分担者が各々調査研究を続けるとともに、最終年度にまとまった研究成果を確実に公開することを目指したい。
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Report
(2 results)
Research Products
(37 results)
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[Book] 福島復興の視点・論点2024
Author(s)
川﨑興太, 窪田亜矢, 石塚裕子, 萩原拓也 編
Total Pages
656
Publisher
明石書店
ISBN
9784750357225
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[Book] 地域社会の持続可能性を問う2024
Author(s)
藤本晴久, 関耕平, 毎熊浩一, 飯野公央, 田中輝美, 宮本恭子, 佐藤桃子, 植木洋
Total Pages
174
Publisher
今井出版
ISBN
9784866113876
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[Book] 女性白書20222022
Author(s)
日本婦人団体連合会(小尾晴美分担執筆)
Total Pages
336
Publisher
ほるぷ出版
ISBN
9784593103751
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