Project/Area Number |
22K01882
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
土田 久美子 駒澤大学, 文学部, 准教授 (20553035)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | エスニック・コミュニティ / 汎エスニシティ / アジア系アメリカ人 / 共生 / 社会統合 / アジア系アメリカ人集団 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、アメリカ合衆国におけるアジア系集団の事例研究を通して、移民/エスニック・マイノリティ集団の居住および商業的空間であるエスニック・コミュニティの今日的な 意義と機能を考察する。本研究の目的は、1)特定のエスニック・コミュ ニティの維持存続と、2)エスニック・コミュニティを構成する複数の異なるエスニック集 団間の協働関係の双方を分析する。このことによって、今日のエスニック・コミュニティが 社会統合という課題に対して持つ社会的意義を、理論と実証の両方から明らかにすることで ある。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アメリカ合衆国におけるアジア系集団の事例研究を通して、移民またはエスニッ ク・マイノリティ集団の居住および商業的空間であるエスニック・コミュニティの今日的な意義と機能を考察するものである。本研究では、まずは先行研究と理論研究の整理を行うことで論点を明確にしたうえで、フィールドワークを実施する計画である。 初年度である2022年度は、先行研究と理論研究の整理を中心的に実施し、そのうえで2023年度以降に実施するフィールドワークの具体的な準備を行う予定であった。まず理論研究として、エスニシティに関する近年の議論の整理を行った。先行研究に関しては、特にロサンゼルスを中心としたアジア系集団のコミュニティ形成に関する先行研究を整理した。そのなかで特に都市社会学における先行研究を中心的に整理しながらも、歴史学や文化地理学など、社会学以外の関連研究にも目を配った。 それと同時に、アジア系のみならず異なるコミュニティ間の境界線が鍵となるような事例についても先行研究として収集・整理した。特に、複数の集団が連携する事例について歴史学的なアプローチの研究や社会運動論の文脈で分析した研究などについても注目し、整理を行なった。 これらに加えて、フィールドワークのための準備にも着手した。具体的にはロサンゼルスのリトルトーキョー地区について、現在活動しているコミュニティ組織ならびにコミュニティのなかで共有されている課題について情報を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初から、2022年度は理論研究と先行研究の整理を中心的に行う予定であったため、その点についてはおおむね順調に進んでいる。また、フィールドワークの準備という点についても、日系コミュニティ及びリトルトーキョーに関する情報の収集をこれまでのネットワークをとおして行い、調査対象集団の絞り込みもできている。今後は理論研究や先行研究の整理を継続しながら、フィールドワークの準備を進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、これまでの理論研究と先行研究の整理を継続しながらも、より重点的にフィールドワークを実施する予定である。特にこれまでの研究を通してすでにネットワークを築いてきた日系コミュニティを中心に、文書資料の収集、インタビュー調査、参与観察を実施する予定である。 具体的には8月または2月に渡米し、ロサンゼルスのリトルトーキョーに拠点を置きながら調査を実施する計画を立ている。特に、リトルトーキョーのコミュニティに関する意思決定がどのように行われてきたのか、また、どのようなアクターがそのプロセスに参加し、かつそのプロセスに参加する際の要件や課題についても調査を実施する。同時に、リトルトーキョーのなかで現時点で共有されている課題についても明らかにしたいと考えている。加えてその渡米期間に、その後のもう一つの事例調査のための準備(対象集団への紹介を依頼する、ネットワークを築く等)をも行うつもりである。
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