天理教里親養育の社会的機能に関する社会学的研究―当事者へのインタビュー調査を元に
Project/Area Number |
22K01923
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
桑畑 洋一郎 山口大学, 人文学部, 准教授 (50532686)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 里親養育 / 天理教 / 社会学 / 児童福祉 / 宗教と福祉 |
Outline of Research at the Start |
天理教を信仰しながら里親養育を行っている天理教里親(日本における養育里親の1割~2割を占めるとされる)に対するインタビュー調査を元に、天理教里親養育の実態と、里親制度と宗教とが結びついてきたことの意味を明らかにする。これにより、宗教が公的児童福祉制度に関与してきたことの社会的機能について考察を行い、日本の里親制度の将来構想に寄与する知見を得ることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、天理教里親養育を行っている/行っていた里親当事者へのインタビューを4名に対し計約7時間実施した。これらの調査では、想定していた以上に新たな分析・考察を展開できそうな端緒となる話を聞くことができたことに加えて、新たな調査対象者の紹介も得られたため、研究遂行上非常に良い進展が得られたと考えている。 なお、これら一連のインタビュー調査から得られた語りのデータと、これまでに行ってきた調査・研究から得られた知見を総合した上で、学会報告(タイトルは「宗教に基盤を置く相互扶助とその制度化――天理教里親を事例に」(於日本社会分析学会第143回例会))も行った。今後、上記学会報告を基盤とした論文の執筆を行うことを予定としている。 また、2023年度は、論文執筆とは別に、さらなるインタビュー調査を行っていきたい。なおその際、これまでと同様に里親へのインタビュー調査も実施予定だが、2023年度はとりわけ里親養育を経験した、元を含む里子へのインタビュー調査を実施することを計画しており、それが可能となる具体的な準備も進められている。これらの調査を実施しながら、同時に、調査から得られたデータをまとめ上げ分析を加えた上で、そこから得られる社会学的な知見を析出し、学会・研究会等での報告を行う。以上のように、調査も(新しい方面への展開も含めて)行いながら、その結果に関して他の研究者との議論を重ねることにより、本研究全体を構成する個別の研究それぞれの深化を図ることとしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の想定通りに(内容的には想定していた以上の)インタビュー調査を実施でき、学会報告による結果の(中間的)公表も行えたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は既知のインタビュー対象者へのインタビュー調査をさらに重ねるとともに、既知の対象者に新たな調査対象者を紹介してもらう、いわゆるスノーボール・サンプリングによって、新規の調査対象者(それもとりわけ里子経験者)と知遇を得ながら、別角度へ調査を展開させることとしたい。また加えて、こうした調査から得られた結果の取りまとめと分析も同時並行的に進めながら、そこから得らえる社会学的知見を元に研究者コミュニティにおいて議論を重ね、研究を深化させていくこととする。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)