Project/Area Number |
22K01945
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上野 俊行 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任研究員 (90739434)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | バリアフリー / 障害 / 共生社会 / アジア / 障害者 |
Outline of Research at the Start |
本研究の核は、現象学を念頭に、日本の共生社会の特徴化である。したがって、日本の環境に慣れ親しんだ日本人にとって「あたりまえ」とされる日本の社会環境に対して、日本人ではなく、アジアの障害者のまなざしから得られる違和感を収集する。同時に、調査者も訪問国の環境から得られる違和感からアジアの共生社会の特徴化を副次的に構成することも考えている。調査者の(フィールドワーク)実地調査、インタビュー調査が中心となるが、調査者も障害者であることから、イマンシパトリー研究ともなる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アジア各国の共生社会の特徴化を行う。ひいては、日本の共生社会の特徴化に際し、日本人にとって「あたりまえ」とされる社会環境に対して分析する。報告者のアジアの国々における調査が中心となり、報告者も障害者であることから、より深い調査が可能となる。 報告者の2年目は台湾とフィンランドの研究者と交流することにより、報告者の研究を深めた。具体的には、台湾とフィンランドの研究者が日本の障害者をインタビューするために来日した際に、調査協力と意見交換を行った。 報告者のインタビュー担当者は、特別支援学校の出身者4名であった。障害の社会モデルの要因として環境も挙げられる。報告者はこの調査を通して、同じ国で生活していても、生まれ育った生活環境の違いにより「あたりまえ」とされる環境に対して認識が異なることを想定しており、本調査により再認識するに至った。 また、意見交換において、台湾の研究者は、台湾が置かれている国際環境から、国連と関わりが容易ではないため、条約遵守のためへの署名という拘束はないが、台湾は国連障害者権利条約を独自に遵守していることを強調した。そして、日本のバリアフリー環境の良さに驚いたということである。報告者は、これまでの台湾調査から、台湾人の障害者に対するフレキシブルな対応に驚いた体験を報告した。しかし、台湾の研究者によると、以前はもっとよかったということであった。ここにも認識の相違が存在する。 この意見交換を踏まえた内容は国際ジャーナルに投稿され、査読中である。また、意見交換に参加していたフィンランドの研究者より、欧州の研究者はアジアの障害者について知ることができる環境にいないため、2025年にフィンランドで開催される国際学会での報告の依頼をされた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査者が難病指定を受けている病気から回復傾向にはあるが、まだ失神を起こしやすく、 海外調査が難しい。
|
Strategy for Future Research Activity |
闘病生活も4年目で、服用しているステロイドの量も減ってきたので、リハビリ中。今年はの海外調査を行う。 る。
|