Project/Area Number |
22K01946
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中山 莉彩 金沢大学, 融合研究域, 研究協力員 (90895286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 敦朗 金沢大学, 融合科学系, 教授 (20536726)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | アートセラピー / 精神保健 / 介入研究 |
Outline of Research at the Start |
アートセラピーは、絵画を活用した精神療法である。最近では、一部介護施設等で実施されるようになってきた療法であるものの、どのような科学的効果があるのかについては、注目されてこなかった。また、アートセラピーがどれほどの効果があるのか、科学的なアプローチによって検証することで、より効果が高いセラピーへと改善が可能になる。そこで本研究では、アートセラピーが、要支援の高齢者や子どもの精神保健や社会的ウェルビーイングにどのような効果をもたらすかについて、その介入効果を明らかにする。本研究は、アートセラピー研究のエビデンス構築に資するものであり、将来的な日本におけるアートセラピー導入の基盤構築につながる。
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Outline of Annual Research Achievements |
的としている。具体的には、アートセラピーが高齢者のうつ症状、不安症状、認知機能、および社会的ウェルビーイングに与える効果を明らかにすることに焦点を置いている。この研究では、アートセラピーの導入による潜在的な改善を科学的に評価するために、体系的な方法論が採用されている。研究の対象となる介護施設では、日常的に介護が必要な高齢者が生活しており、彼らの生活の質の向上が切望されている。研究設計は、介入群とコントロール群(介入なし)の2つのグループに分けられ、比較研究が可能な構造を持っている。介入プログラムは週1回、合計4週間にわたって実施された。各セッションは専門のアートセラピストによって運営され、参加者は絵画、彫刻、コラージュなど、さまざまなアート活動に取り組んでいる。これらの活動は、参加者の創造性を刺激し、感情表現の場を提供することで、心理的なストレスの軽減を目指している。評価は、介入前と介入後の2回にわたって行われ、参加者の変化を詳細に記録している。評価ツールとしては、日常生活動作の自立度を測定するADL(Activities of Daily Living)、精神保健の状態を把握するためのK6スケール、認知機能の評価に広く用いられるMMSE(Mini-Mental State Examination)、そして生活の質を総合的に評価するWHOQOL-BREFが使用されている。これらのツールを用いることで、アートセラピーが高齢者の生活の質にどのような具体的な改善をもたらしたのかを科学的に解析することが可能である。研究のこの段階では、主にデータ収集に焦点を当て、得られたデータを基に、介護施設におけるアートセラピーの有効性についての初期分析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、データ収集を行うための参加施設のリクルートに一定の困難が生じており、予定していた数の研究参加者が集まっていない状況である。この問題は、プロジェクトのスケジュールに影響を与えているが、研究チームは最終年度までには十分なデータ収集が可能となるよう、現在複数の介護施設と連携を図り、調整を進めている。この取り組みにより、研究の質を確保し、計画通りの成果を得ることを目指している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究計画の中心的な課題は、研究参加者の数を増やすことである。これまでの研究段階では、計画されたデータ収集に向けて十分な参加者を確保することが困難であったが、最終年度には効果的な調整を行い、より多くの介護施設と連携して参加者数を増加させる予定である。参加者数の増加は、研究の統計的な信頼性を高め、アートセラピーが高齢者のうつ症状、不安症状、認知機能、および社会的ウェルビーイングに及ぼす効果をより正確に評価するために不可欠である。このアプローチにより、研究結果の一般化可能性が向上し、高齢者ケアにおけるアートセラピーの導入と活用に関する貴重な知見が得られることが期待される。
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