Project/Area Number |
22K01962
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
櫻井 結華 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50307427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茂木 雅臣 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40646189)
宇田川 友克 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60328292)
高津 南美子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80965872)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 雑音下聴取 / 雑音下聴取能 / 補聴 / ヒアリングサポート |
Outline of Research at the Start |
難聴があると、特に雑音がある環境では聞きたい音を聞き分けることが難しくなりコミュニケーションに難渋する。しかし、雑音下の聴取を改善させる決定的な方法は未だに開発されていない。我々は聴力が正常でも雑音下での聴取能が低下することを検出した。すなわち雑音下の聴取は難聴の有無によらず低下することを示している。もし聴覚が要因で無いのならば「音」の状態が重要な要因ではないかと考えた。本研究では音の発生位置の違いに着目し「音の発生位置の違いが雑音下聴取能に重要な因子」という仮説をたて、検証と改善策の開発を行う。この研究成果は多くの難聴者が抱える「雑音下での聞き取り能の低下」の治療戦略モデル構築を可能とする
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Outline of Annual Research Achievements |
本邦で難聴の自覚をもつ人の割合は全年代で約1割、高齢者では約4割にのぼる。難聴があると家族や職場で会話によるコミュニケーションがとりづらくなり、本人にも周囲の人にも支障が生じる。特に難聴者は、複数人が会話をする会議や会合の場で、周囲の環境音と交わる音声の中から聞きたい音を聞き分けることが難しくコミュニケーションに難渋する。聞き取りには「音」「聴覚」という2要素が関連している。我々は、中でも音が発せられている位置の違いに着目し「音の発生位置の違いが雑音下聴取能に重要な因子である」という仮説をたて、検証と改善策の開発をっている。この研究成果は多くの難聴者が抱える「雑音下での聞き取り能の低下」の治療戦略モデル構築を可能とする。本年度は、雑音下での聴取についての臨床データ収集を行った。 聴力検査にて難聴の有無を評価し、その後、聴力検査用の雑音を、語音と雑音の音圧をかえて検査し、語音回答の正解率を測定した。 難聴がある場合、無い場合で、その結果に相違があるかについて検討中である。 また、難聴者を想定し、補聴器を使用した場合に、雑音の負荷により聞き取りがどの程度低下するのかについても検討を行った。 実際の症例に関し、聴力検査上の難聴がある症例、難聴はほとんど認めない症例に関し、雑音下での聞き取りにくさの訴えが強い症例には何らかの特徴があるのか、検討してデータをまとめて解析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究はおおむね順調に進展しているる。 雑音下での聞き取り低下は、多くの難聴患者さんが訴える症状である。 本年度は、雑音下での聞き取り低下を強く訴える実際の症例のデータを収集した。 聴力は、以下の検査法で測定した。・純音聴力検査:対象者の自覚的聴力閾値を同定。・会話聴取能の検査:静寂下での検査音声正解率。難聴が無い症例、難聴がある症例では、障害部位別に分類し、雑音下での聞き取り低下の度合いが、障害された部位と関連するかどうか検討中である。・伝音難聴(中耳疾患:中耳炎、耳小骨の異常)、・内耳性難聴(内耳関連遺伝子異常の患者)、・聴神経の異常(聴神経腫瘍)、・中枢性難聴(脳腫瘍、脳梗塞)。これらの検討を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
現在収集したデータをもとに、聞きたい音と雑音の区別が可能となる音源距離の解析を行っていく予定である。 聴力正常ボランティアと、難聴症例を対象として、聴力の評価を事前に行い、その後に、雑音との区別が可能な、音からの距離を調べる。2023年度は、対象者のリクルートとデータ収集を行う予定である。また、同時に、音声編集ソフトの選別を行っていく。聞き取りたい音声と環境音との区別をどのように編集していくと、雑音下で会話が聞き分けやすくなるかの、ポイントとなる考え方を検討していく。雑音下での会話聞き取りの正答率は、人工内耳埋込み術後の会話理解度の評価に使用するCI2004検査を用いる予定である。
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