Project/Area Number |
22K01969
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | University of Human Environments (2023) Higashiosaka Junior College (2022) |
Principal Investigator |
西木 貴美子 人間環境大学, 心理学部, 教授 (80634302)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 非行 / 表情認知 |
Outline of Research at the Start |
非行少年は一般少年よりも表情認知の正答率が相対的に低く,怒り,悲しみ,嫌悪,恐怖表情の混同が起こりやすいことが指摘されている(西木ら,2022)。しかし,他者感情を理解するためには,状況から感情を推測する能力(笹屋,1997)や認知機能の関連(山村ら,2001;福田,2000)が指摘されている。本研究では,非行少年が表情を混同しやすい怒り,悲しみ,嫌悪,恐怖に焦点を当て,非行少年の他者感情理解の特性を表情認知能力,状況把握力,認知機能の3面から明らかにすることを目的とする。本研究によって非行少年の対人コミュニケーションの困難さが解明され,円滑な社会復帰の手がかりとなることが期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
非行少年は一般少年よりも表情認知の正答率が相対的に低く,怒り,悲しみ,嫌悪,恐怖表情の混同が起こりやすいことが指摘されている(西木ら,2022)。しかし,他者感情を理解するためには,状況から感情を推測する能力(笹屋,1997)や認知機能の関連(山村ら,2001;福田,2000)が指摘されている。本研究では,非行少年が表情を混同しやすい怒り,悲しみ,嫌悪,恐怖に焦点を当て,非行少年の他者感情理解の特性を表情認知能力,状況把握力,認知機能の3面から明らかにすることを目的とする。本研究によって非行少年の対人コミュニケーションの困難さが解明され,円滑な社会復帰の手がかりとなることが期待できる。本研究は,4年計画で行う。2023年度は,少年の他者感情理解の特性を把握するために,(1)表情認知課題の作成,(2)状況把握課題(パイロット版)の作成を行う予定であった。2023年度において,(1)表情認知課題の作成は,申請者が作成した表情認知課題(西木ら, 2018)から,怒り,悲しみ,嫌悪,恐怖の4表情をピックアップした表情認知課題を新たに作成する予定であった。諸事情により大学生を対象とした予備調査が実施でず,表情認知課題の完成に至っていない。(2)状況把握課題の作成は,吉川・(2017),Hayashi(2019)を参考にして課題文と漫画を作成する予定であった。漫画作成の依頼先の選定,大学生を対象とした予備調査が実施できず,状況把握課題の作成に至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和5年度は、研究方法の妥当性検討のための大学生を対象とした予備的検討を行う予定であった。しかし、申請者の所属機関が変わり倫理審査等の申請に不慣れであったこと、また、申請者の体調不良が継続していたため、長時間の研究活動が困難であったため、研究実施が難しい状況にあった。令和6年度から調査研究を再開できる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、調査項目の決定、大学生を対象とした予備調査を実施し、調査項目の妥当性を検証した後、質問紙を完成させる予定である。また、本調査に協力していただくために、複数の矯正機関に調査実施の依頼を行う予定である。依頼の際には、新型コロナウイルス感染症をはじめとする感染症の流行に留意しつつ、基本的な感染対策を講じていることを調査協力機関に伝え、安心して参加できるように工夫する。大学生を対象とした予備的検討のデータは関連学会で発表する予定である。
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