多文化共生社会を生きる外国人家事労働者を活用した高齢者介護モデルの構築
Project/Area Number |
22K01976
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
小野 真代 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 客員研究員 (30816004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 純久 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (90244053)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 外国人家事労働者 / 高齢者介護 / 努力と報酬の不均衡 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、シンガポールで高齢者介護に従事する外国人家事労働者を対象に、努力と報酬の不均衡、高齢者に向き合う態度、精神的健康度との関連を質的・量的両面から明らかにする。また、仕事上の負担、努力と報酬の不均衡を構成する評価フレームを構築する。外国人家事労働者が働く際の努力と報酬の不均衡に焦点を当てること、また彼らの高齢者に向き合う態度や精神的健康度との関連を明らかにすることは、高齢化社会で外国人家事労働者を重要な役割として位置づけ、長期的な介護政策を維持・向上させるために不可欠であると考える。これからの多文化共生社会の高齢者福祉政策における外国人労働者の有効活用を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、シンガポールにおける高齢者介護に従事する外国人家事労働者の努力と報酬の不均衡、ウェルビーイングとの関連を明らかにする。本研究から得られる成果は、異国の地で高齢者介護に従事する外国人家事労働者の努力と報酬の不均衡を明らかにすることで、労働環境の改善を提言することができる。さらに、高齢(化)社会において、外国人家事労働者を重要な役割として位置づけている現状を把握し、今後の長期的な介護政策の維持・向上のための提言につなげる。本研究はシンガポールで高齢者介護に従事するフィリピンとインドネシアから来た外国人家事労働者を対象に、オンラインによる質問票調査を実施する。調査項目は基本的属性、介護経験、介護技術訓練受講の有無、労働条件、サポート状況、努力・報酬不均衡(Effort-Reward Imbalance Questionnaire)、ウェルビーイング(WHO-5)等である。令和4年度は長崎大学大学院医歯薬学総合研究科(保健学系)倫理委員会において、研究の実施について承認を得た。加えて、シンガポールでの視察・資料収集・文献検討・関連機関との調整を行った。現地の当該分野に関わる労働政策について情報収集を行い、外国人家事労働者の置かれている現状を理解できるよう努めた。令和5年度は、シンガポールの倫理審査機関 (Parkway Independent Ethics Committee)で研究計画の承認を得るため、倫理審査の申請を行った。令和6年4月に上記倫理審査機関より研究計画の承認を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在までに、令和4年11月に開催された長崎大学大学院医歯薬学総合研究科(保健学系)倫理委員会において、研究実施の許可を得た(承認番号22101301)。令和5年度にシンガポールの研究機関で研究計画の承認を得るため申請をしたが、審査に時間を要した。令和6年4月に現地倫理委員会より研究計画の承認を得ることができたため(承認番号 PIEC/2023/046)、今後研究を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年4月に研究実施場所であるシンガポールでの研究機関の倫理審査の承認を得たため、研究を進めることが可能となった。今後は、予備調査を実施後にオンライン調査を実施する予定である。調査実施後は、解析のためのデータベースの作成と集計および統計解析を行う。その結果をもとに論文を執筆、投稿する。また、適宜学会発表を行う予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)