Project/Area Number |
22K01983
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
松本 千晴 熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (30452874)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
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Keywords | 難病 / セルフヘルプグループ / 患者会 / 運営 / セルフヘルプ・グループ / ネットワーク |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、難病セルフヘルプグループの運営が安定するネットワークのあり方を明らかにすることである。本研究の目的を達成するために、以下3つ目標をあげ研究を実施する。 目標1:先行文献のレビューにより、SHGの運営上における 阻害要因と促進要因を抽出する。 目標2:熊本県内の難病SHGを対象とした運営における阻害要因と促進要因を明らかにする。 目標3:目標1と目標2の結果を元に、熊本県内における難病SHGの運営が安定するネットワークのあり方を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、難病セルフヘルプグループ(以下、SHGと記す)の運営が安定するネットワークのあり方を明らかにすることである。2023年度は、A県内の難病SHGの代表者に個別インタビューを行い、SHG運営上の促進要因と阻害要因を明らかにした。インタビューの結果、運営における促進要因としては、【新規メンバーの獲得】【ボランティアの協力】【自治体からの開催場所の提供】【行政や専門職からの支援】【難病関連機関による協力】があげられた。阻害要因としては、【メンバーの活動への非協力的な反応】【運営に関わる担い手・マンパワー不足】【地域の交通網の不便さ】があげられた。これらは、先行文献レビューによる促進要因・阻害要因とほぼ同様の結果であった。インタビューを通して、メンバーの協力はあるものの、代表者(リーダー)に負担が集中し、代表者の運営に対する意欲や考えが、そのSHGの運営のあり方を左右している印象を受けた。よって、代表者が運営に限界を感じた場合、SHGの存続自体が危うくなる可能性が推察された。 また、SHGメンバーの高齢化が進む中、交通網の不便さにより会場までの移動手段がないために、対面での交流会等への参加者が減少している現状にあった。今後は、対面ではない交流の方法も検討していく必要があると考えられた。 次年度も難病SHG代表者へのインタビューを継続して実施し、難病SHGの運営における促進要因、阻害要因についてより豊かなデータを収集したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者1名で他の科研費研究と同時に実施する必要があったため、予定どおりに進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2023年度に十分に実施できなかった難病SHG代表者等を対象としたインタビューと、上記対象者によるグループインタビューおよびディスカッションを実施する。 また、実施の際は、難病相談支援センター等の協力を得ながら、対象者の受け入れやインタビュー等がスムーズに進むように努める。
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