COVID-19流行下における高齢者の生きる力と精神健康に関する研究
Project/Area Number |
22K01992
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
横山 由香里 日本福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (40632633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米倉 佑貴 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50583845)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | SOC / 高齢者 / COVID-19 / メンタルヘルス / Sense of coherence / 精神健康 / 新型コロナウイルス感染症 / 生きる力 |
Outline of Research at the Start |
コロナウイルス感染症COVID-19の感染拡大が続く中、高齢者の健康を危惧する研究結果が多数報告されている。他方、高齢者がもつ力や強みに言及した研究は限られている。諸外国の大規模調査では「コロナ流行下でも高齢者では精神健康が比較的良好に保たれている」という研究結果が複数報告されている。しかし、その理由は明らかにされていない。本研究は、精神健康が維持できている高齢者に共通する要因を明らかにすることで、今後の支援策への示唆を得るためのものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の主たる目的は、精神健康が良好な状態にある高齢者に共通する要因を明らかにすることである。そのため、①困難な状況に対処し生きる力(sense of coherence、以下SOC)が高い高齢者は精神健康が良好であるとの仮説を立て、精神健康とSOCとの関連性を量的調査で実証すること、②質的調査を行い、SOCの高い人に共通する要因を抽出することを目指してきた。 ①の仮説を検証するために、2022年度に収集したデータ(589人に自記式質問紙を郵送し、441人が回答。回収率74.9%)を分析した結果、SOCが高い住民においては精神健康が良好である可能性が示された。 なお、本研究は通いの場などの地域活動をしている住民を対象にしたため、女性の割合が多かった。2014年度に戸ヶ里らが実施した全国調査(男性954人、女性1099人)では、SOCの平均得点が男女それぞれ14.8点、15.1点であったことが報告されているが本研究におけるSOCの平均得点は、男女それぞれで14.8点(標準偏差3.4)、14.2点(標準偏差4.1)と、女性において全国平均値よりもSOC得点が低かった。地域活動の参加者ではSOCが高いとの報告もあるが、本研究の対象者はSOC得点が低かった。横断研究のため検証できないが、長引くコロナの影響で地域活動への参加ができていない住民も多く、ストレス対処力SOCにもダメージが及んでいた可能性が考えられた。 ②質的調査についても、インタビューデータを整理し、分析を進めた。SOCが高い高齢者は「地域・社会で役割をもって生活していること」、「できないことではなく、できることに目を向けていること」、「コロナ禍に感染予防の重要性を認識しつつも、人とのつながりも同様に重要であることを強く認識していること」などが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画に従い2023年度中に分析を進め、成果を公表できたためおおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、量的な調査で得られた成果を論文にまとめ発表する予定である。質的な調査については分析が未完であるため、引き続き分析をしたうえで発表していきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)