Project/Area Number |
22K02060
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井筒 節 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00392449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 敦朗 金沢大学, 融合科学系, 教授 (20536726)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 障害者の権利 / 国連 / 人権 / 尺度開発 / 精神保健 / 障害 / 開発途上国 |
Outline of Research at the Start |
2006年に国連障害者権利条約が採択され、2015年の持続可能な開発目標(SDGs)にも含まれたことで、障害者の権利保護・促進は、世界の優先事項となった。しかし、身体・知覚障害をめぐる包摂が進む一方、精神・知的障害は、政策・実施の両面で取り残されがちである。また、開発途上国における精神・知的障害のある人々の現状をめぐる研究は少ない。よって、本研究では、開発途上国における精神・知的障害をめぐる施策・研究上のギャップの解消に向けて、①世界の精神・知的障害当事者活動の動向を明らかにし、②開発途上国で暮らす精神・知的障害のある人の生活・人権をめぐる現状とニーズを量的研究を通して明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
国際の動向をめぐっては、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)と共に障害とジェンダーを包摂した防災をめぐる研究を実施し、アジア太平洋地域における障害関連政策・実施状況について調査すると共に、人材育成のためのツール開発も行った。国連訓練調査研究所とは、障害を包摂した街づくりに関するイベントを開催し、各国の取り組みを共有した。また、国連人口基金(UNFPA)とは、6月に、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプにおける多様性包摂等に関する情報交換を行った他、7月の世界人口白書発表においても、障害者を含む周辺化されがちな人々の視点について議論を行うと共に、公開イベントも行った。また、10月には、オマーン国において、UNFPAとオマーン政府による年次会合に参加し、障害を包摂した開発について情報交換すると共に、政府関係者の能力開発を行った。また、1月には、笹川平和財団において、ウクライナの障害者団体等と情報交換を行うと共に、障害を包摂した人道支援に関する能力開発を行った。更に、障害者権利条約を担当している国連事務局やUN Womenとは、共に立ち上げた「障害のある女性リーダー国際フォーラム」を共催し、女性障害者の課題やジェンダーと障害のインターセクションについて、当事者との定期的な情報交換と、国連イベントにおける情報収集・共有を行った。 更に、国内では、精神障害当事者団体等と様々な場面で協働し、精神障害のある人が日ごろからどのような防災上のニーズを有しているか、どのような対策が必要かについて検討した。 これらの結果は、論文化して国内外の雑誌に投稿すると共に、日本トラウマティックストレス学会や災害医学会等の学会でも発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際機関や各国からの好事例や教訓の収集と発表については、予定通り順調に進展している。 新型コロナウイルス感染症をめぐる世界情勢や円安をめぐる状況を鑑み、渡航予定は一部変更した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、学術的文献、国際機関における動向、国際社会における好事例・教訓を収集・検討する。更に、オンラインも活用しながら、主に開発途上国で暮らす障害当時者とのパートナーシップを強化し、調査を行う。 また、国連機関等と連携し、これらのアウトカムを、平和と安全・持続可能な開発、人権、人道の各分野における多様性と包摂をめぐる国際の意思決定に実装して聞くために、障害当事者と共に発信に努める。 これらにつき、更に論文としてまとめる。
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