Project/Area Number |
22K02066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
谷村 厚子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (70315761)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 当事者参加型研究 / New Normal / ワークライフバランス尺度 / 作業療法 / 精神保健 / 人間作業モデル / 地域 / ニューノーマル |
Outline of Research at the Start |
本研究では次の3段階を経る。 ⅰ. 国内の3地域の精神障害のある当事者である参加者がソフトシステム方法論を利用してCOVID-19下のNew Normal な社会におけるワークライフバランスに関する問題を共有し検討する。 ⅱ. 国内の3地域で、ⅰで共有し検討された問題から新たに作成した質問項目を先行研究の尺度に追加し、研究参加者の合意が得られたNew Normal 版尺度の質問項目を選定する。 ⅲ. 精神障害のある当事者(約200名)を対象に、開発されたNew Normal 版尺度の調査を実施する。調査結果を分析し、信頼性(内部一貫性)、表面的妥当性、構成概念妥当性、適合度を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、COVID-19下の New Normal な社会で適用可能となるように、当事者参加型アクションリサーチの手法を用いて現状の問題を共有し、健康関連尺度の選択に関する合意に基づく指針であるCOSMIN(COnsensus-based Standards for the selection of health Measurement INstruments)に準拠した研究デザインで、研究代表者が先行研究で開発したワークライフバランス尺度を改訂した New Normal 版の妥当性・信頼性・適合度を検討することを目的とする。 当該年度は、昨年度できなかった国内3地域の地域活動支援センター、就労継続支援B型事業所、精神科デイケアや外来を利用する精神障害のある当事者を対象にソフトシステム方法論(Soft Systems Methodology: SSM)を利用したグループワークを実施し、最終的にはNew Normal 版のワークライフバランス尺度の質問項目案を作成する予定だったが、研究フィールドにおいて、COVID-19前に戻すというよりもCOVID-19の影響が比較的大きかった時期に維持していた活動の種類や形態、頻度をNew Normalになっても継続し、新たなニーズに即した活動を追加するという体制をとるようになり、その過渡期に本研究協力の追加が難しかったため、昨年度同様に1事業所で新たに1グループによるSSMを実施した。その結果、「出かける予定を決める」「決まった時間に起きる」「同じ時間に食事をとる」などの、よりNew Normal時代の実感を伴った暫定的な6つの項目案が、追加で得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究フィールドにおいて、COVID-19の影響が比較的大きかった時期に維持していた活動をNew Normalになっても継続し、新たなニーズに即した活動を取り入れる過渡期に本研究協力の追加が難しかったため、さらに研究進捗に遅れが生じてしまった。しかし、昨年度同様に1事業所で新たにSSMが実施でき、4名の対象者の協力により新たに暫定的な項目案が追加された。また、昨年度には得られなかったNew Normal時代の実感を伴った検討ができ、ワークライフバランス尺度の改訂に向けた次年度の研究促進の準備ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、引き続き1か月・4回(6ステージ)のSSMを用いたグループワークを3グループとその後に3回のnominal group techniquesを3グループ実施する。研究協力施設の受け入れ状況を見極めながら運営担当者と連絡を密にしつつ、並行して実施する。後半にNew Normal 版尺度の信頼性・妥当性・適合度の検討のための調査を実施する。
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