辛味感受性の遺伝的背景がもたらす食嗜好・食行動の解明
Project/Area Number |
22K02112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
村田 芳博 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 助教 (40377031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥谷 文乃 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 教授 (10194490)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 辛味 / 嗜好性 / 受容体 / 一塩基多型 |
Outline of Research at the Start |
辛味高感受性の遺伝的背景がもたらす食嗜好・食行動パターンを明らかにすることを目的とする。具体的には、日本人の①辛味感受性検査(閾値測定)、②受容体遺伝子の一塩基多型(SNP)解析、③食嗜好・食行動調査に加えて、辛い食品摂取時の④脳波測定で生体反応評価を行い、その連関を統計学的に解析する。成果の応用可能性を広げるため、②の解析は疾患リスクと相関する多型に焦点を絞る。これにより、食嗜好形成のメカニズム理解に基づく食品・医療応用だけでなく、各種疾患(神経疾患、呼吸器疾患、消化器疾患など)の検査・診断応用へも展開可能な研究基盤を確立する。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者らは、カプサイシンの口腔内検知閾値はその個人差が大きく舌前方で低閾値群と高閾値群が存在すること、その閾値の違いは辛味受容体遺伝子の一部の既知SNPと相関があることをこれまでに報告した。これらの報告では検知閾値を測定する方法として濾紙ディスク法を用いた。濾紙ディスク法は本邦の味覚検査法(4基本味の認知閾値測定法)として用いられているが、口腔内の様々な部位に特異的な閾値測定が可能な半面、一定の手技を必要とする。本研究ではより簡便な測定方法を確立するため、ドイツで開発された味覚検査法として知られるTaste Strips法を用いてカプサイシンの口腔内検知閾値測定を試みた。カプサイシン検知閾値のヒストグラムは、過去に報告した濾紙ディスク法による結果と同じく、検知閾値の個人差は大きく、低閾値群と高閾値群が存在することが示された。口腔内化学感覚の検知閾値測定においてTaste strips法は有用な方法の1つと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
閾値検査法の改良など当初の予定通りで進めてられている。
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Strategy for Future Research Activity |
検体数を順次増やしていくとともに、脳波測定・解析の条件検討を進めていく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)