Project/Area Number |
22K02170
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
川添 禎浩 京都女子大学, 家政学部, 教授 (00224783)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 健康食品 / 健康茶 / 解熱鎮痛薬 / 相互作用 |
Outline of Research at the Start |
健康食品と医薬品の相互作用の研究として、実験動物マウスに、杜仲茶などの健康茶とアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬を併用摂取させた際の解熱鎮痛作用への影響を調べる。アセトアミノフェンの場合はさらに有害作用の肝毒性が発現するのかを調べる。相互作用がみられた場合、健康茶中のどの特定の成分が関与しているのかを調べる。また、解熱鎮痛薬の血中濃度の増減が解熱鎮痛作用あるいは肝毒性の発現に連動しているのかを検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
健康食品の安全性に関して、医薬品との相互作用においては、健康食品が医療用医薬品の効果におよぼす影響が注目されるが、ドラッグストアで購入できる市販薬の効果におよぼす影響にも注視する必要がある。そこで、実験動物マウスに健康茶(杜仲茶など)と薬用量の解熱鎮痛薬のアセトアミノフェン(APAP)などを併用摂取させた際の相互作用(解熱鎮痛作用への影響およびAPAPの場合はさらに肝毒性発現)を検討することとした。 マウスに杜仲茶を3日間摂取させ、その後APAPを腹腔内投与すると、APAPによって低下した直腸温(解熱作用)および減少したライジング回数(鎮痛作用)ともに回復がみられたため、杜仲茶はAPAPの解熱鎮痛作用を減弱させる傾向があると考えられた。杜仲茶を9日間摂取させ、その後APAPを腹腔内投与すると、APAPの鎮痛作用を減弱させる可能性を示唆する結果が得られた。肝毒性については、杜仲茶9日間摂取させ、その後APAPを腹腔内投与しても、相対肝重量の増加およびAPAP肝毒性特有の病理学的な中心静脈周辺の肝細胞壊死は見られなかった。 マウスに杜仲茶を3日間摂取させ、その後APAPを経口投与すると、APAPの解熱作用を減弱させる傾向が見られたが、鎮痛作用を減弱させる傾向は見られなかった。杜仲茶9日間摂取させ、その後APAPを経口投与すると、APAPの解熱作用を減弱させる傾向は見られなかった。しかし、APAPの鎮痛作用を減弱させる傾向を見ることができた。肝毒性については、相対肝重量と病理組織学的評価から杜仲茶と低用量のAPAPの併用摂取では発現していないことがわかった。 以上のことから、杜仲茶の摂取によってAPAPの解熱作用および鎮痛作用が抑制される傾向が見出されたが、明確な成果は得られなかった。なお、APAP副作用の肝毒性の発現は見られないことが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究では、マウスに杜仲茶を3日間摂取させ、その後APAPを腹腔内投与すると、APAPの解熱作用および鎮痛作用を減弱させる傾向があり、杜仲茶を9日間摂取させ、その後APAPを腹腔内投与すると、APAPの鎮痛作用を減弱させる可能性があった。一方で、マウスに杜仲茶を3日間摂取させ、その後APAPを経口投与すると、APAPの解熱作用を減弱させる傾向があったが、鎮痛作用を減弱させる傾向は見られず、杜仲茶9日間摂取させ、その後APAPを経口投与すると、APAPの解熱作用を減弱させる傾向はなかったが、APAPの鎮痛作用を減弱させる傾向があった。 杜仲茶の摂取によってAPAPの腹腔内投与の解熱作用および鎮痛作用が抑制される傾向が見出されたが、あくまでも傾向であり、明確な成果は得られなかった。APAPの経口投与の解熱作用および鎮痛作用においては、作用が抑制される結果が一致しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、マウスに杜仲茶を3日間摂取させ、その後APAPを腹腔内投与すると、APAPの解熱作用および鎮痛作用を減弱させる傾向があったが、2023年度は、再現性を確認する必要がある。一方で、マウスに杜仲茶を3日間摂取させ、その後APAPを経口投与すると、APAPの解熱作用を減弱させる傾向があったが、鎮痛作用を減弱させる傾向は見られなかった。この結果は腹腔内投与の結果と一致していないため、2023年度は、再度実験を行う必要がある。 また、2023年度は、杜仲茶に含まれる特定の成分(ゲニポシド酸など)の含有量をHPLCで分析した上で、マウスが摂取したこれらの成分の量を算出する。その量を単独あるいはその量を含む分画エキスなどを、マウスに摂取させ、同様の影響を再現できるのかを調べ、どの成分が関与しているのかを考察する。また、次年度に杜仲茶とAPAPを併用摂取させた際のAPAPの血中濃度を調べるため、APAPの血中濃度をHPLCで分析する方法を確立する。
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