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毎日の運動は身体に良いのか?習慣的運動モデルマウスを用いた「期間」の検討

Research Project

Project/Area Number 22K02179
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

竹下 温子  静岡大学, 教育学部, 准教授 (10412850)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Keywords長期習慣的運動 / ライフスタイル / オーバートレーニング
Outline of Research at the Start

運動の質と量は健康の維持・増進を考えた上で、重要な要素となる。正しく習慣的な運動の獲得を目指してもらうためには、「長期スパン」における「量(期間)」の検討は必須である。ヒトでは多くの要因が存在し、運動そのものの評価が難しい。研究代表者は「長期習慣的運動モデルマウス」用いて、ヒトのライフスタイルを考慮した運動パターンの効果を検討しており、「毎日運動」を行っている群で、既報と矛盾したいくつかの結果を得た。よって本研究では「長期間「毎日」運動を行うことは、Over-training の症状を引き起こした」という作業仮説を立て、多角的な検証を行い、長期間の運動が、身体に及ぼす影響を探る。

Outline of Annual Research Achievements

ライフスタイルを考慮した習慣的な運動の効果を調べる中で、長期間「毎日」運動を行っているEx群が、既報の運動の効果と相反する結果が得られていることに着目し、「長期間の習慣的な毎日の運動は、Over-training(OT)を引き起こす」という作業仮説を立て検証を行ってきた。昨年度は、OTに着目し、低栄養や酸化ストレス、筋萎縮といったOTの際に赤筋や肝臓で動きがみられる遺伝子の変化を確認した結果、長期間毎日運動を行っているEx群は、OTというよりも、運動が体に順応した可能性が強まった。
そこで、本年度は、運動による効果が報告されている、サイトカインに着目し、炎症性サイトカイン(IL6など)、抗炎症性サイトカイン(IL10など)や長期の運動で上昇すると報告のあるIL4について運動直後の血中の濃度を比較した。本研究は、自発運動であるため、運動量がピークに達する時間帯に採血し検討した結果、Ex群において、IL4の上昇傾向がみられた。しかしながら、本年度行ったEx群のデータは、本研究を進める上で得られてきたEx群の結果とは異なり、赤筋の肥大が確認され、運動の効果が得られる結果となった。
そこで従来のデータと本年度のデータを比較した結果、本年度のデータは12週以降の運動量が有意に高いことが明らかとなった(従来3.55Km/day VS本年度4.67Km/day; P<0.05)。よって、運動量別に3km未満を「低」、3~5k未満を「中」、5km以上を「高」の3群間に分けてサイトカイン量を検討した結果、Exの「高」群はEx「中」群、Ex-A「低」群以外の群で、IL4が有意に高い結果となった。従来の運動量と同程度のEx「中」群においては有意な差は見られなかった。Ex-A群(3日おきに運動)については、運動量に関係なく運動の効果として知らているIL6,IL10が有意に高まった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今までEx群(毎日運動)に得られていたデータと異なったデータを得たため、方向性が変わってきた。そのため、計画とのずれが生じ、やや遅れ気味となっているが、あらたな視点を得ることができたため、今後はその視点に着目し、分析を進めていく。

Strategy for Future Research Activity

昨年度の検討結果から、毎日運動を行った場合、運動が体に順応し、低強度の運動量であれば、その効果が得られず、更に強い運動量であれば、効果が得られる可能性が強まった。つまりEx群のOTの可能性は完全に棄却された。これと比較して、3日おきに運動を行っているEx-A群は、毎日運動を行っているEx群と同程度の低強度の運動であっても、運動の効果が得られており、これらのことから、筋肉への刺激が運動の効果を得る上で非常に重要である可能性が示唆された。つまり、習慣的な適度な運動で運動の効果を得るためには、休息が重要という考えに至った。今後は、同じ群であっても、運動量別に比較・分析を行う。さらに、筋肉の質に着目した検討を進めていく。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • Research Products

    (4 results)

All 2024 2023

All Presentation (4 results)

  • [Presentation] ヒトのライフスタイルを考慮した運動パターンがマウスの生体に及ぼす影響 ~運動量に着目して~2024

    • Author(s)
      竹下温子
    • Organizer
      日本家政学会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] ヒトのライフスタイルを考慮した運動パターンが「サイトカイン」に及ぼす影響2024

    • Author(s)
      鈴木貴子、竹下温子
    • Organizer
      第94回日本衛生学会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] ヒトのライフスタイルを考慮した運動パターンが腸内細菌叢に与える影響2024

    • Author(s)
      太田侑那、竹下温子
    • Organizer
      第94回日本衛生学会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] ヒトのライフステージを考慮した運動パターンがマウスの生体に及ぼす影響 ~オーバートレーニングを引き起こす要因に着目して~2023

    • Author(s)
      竹下温子
    • Organizer
      日本家政学会
    • Related Report
      2022 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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