Project/Area Number |
22K02220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Meiji University of Integrative Medicine |
Principal Investigator |
河井 正隆 明治国際医療大学, 基礎教養講座, 准教授 (10769342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 俊二 関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (40249462)
矢野 忠 明治国際医療大学, 鍼灸学部, 教授 (70166560)
坂井 友実 東京有明医療大学, 保健医療学部, 教授 (70235117)
福田 文彦 明治国際医療大学, 鍼灸学部, 特任教授 (80238485)
久島 達也 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (80418590)
角谷 英治 明治国際医療大学, 鍼灸学部, 教授 (90268178)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | モデル・コア・カリキュラム / 伝統医学 / 大学教育 / 鍼灸 |
Outline of Research at the Start |
世界保健機関(WHO)の国際疾病分類が約30年ぶりに改訂され2022年に発効された。その改訂では「伝統医学の病態」が初めて追加され、世界的な潮流としての伝統医学の再認識が始まる(ICD-11)。そして、その機運にあわせ、今後は良質で標準的な教育は喫緊の課題と思われる。 本研究では、わが国の鍼灸学系大学における伝統医学(鍼灸)教育に特化した、良質で標準的な「モデル・コア・カリキュラム」の構築を目的とする。 さらに、「モデル・コア・カリキュラム」を基盤とする教育の確立は、教育の質保障に繋がるとともに鍼灸学の発展のためにも必要不可欠であり、延いては、国民の健康維持増進を支える鍼灸師輩出の礎ともなる。
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Outline of Annual Research Achievements |
現在、国家資格(はり師・きゅう師)の受験資格が与えられ教育内容や国家試験科目は法的に定められているものの、大学共通のモデル・コア・カリキュラムは存在せず、各大学の実情に合わせた独自の教育課程により大学教育が行われているのが実情である。 そこで本研究の目的は、わが国の大学教育における伝統医学(鍼灸)教育に特化した、良質で標準的なモデル・コア・カリキュラムの構築である。 1年目(令和4年度)の目標として、鍼灸学系大学協議会に設置のモデル・コア・カリキュラム作成委員会を通して、その草案作りと定めた。 その結果、研究分担者で共同作業を進め、予定とおりモデル・コア・カリキュラムの草案作成が完了した。 作成にあたり念頭に置いた【観点】は次の9つである。第1に国家試験出題基準との整合性、第2にはり師・きゅう師として求められる基本的な資質・能力の実質化、第3に臨床(診療)参加型臨床実習の充実、第4に地域医療や地域包括ケアシステムの教育、第5に鍼灸臨床に必要不可欠な疾患・症候や病態理解、第6に診察技法、第7に職業倫理、第8に多職種連携、第9に総量のスリム化とした。 また、モデル・コア・カリキュラムの【項目】は次のとおりである。A.はり師・きゅう師として求められる基本的な資質・能力、B.はり・きゅうの施術対象(例:肩こり、腰痛など)の理解に必要な基本的知識、C. はり・きゅう施術に必要な基本的知識、D.専門基礎科分野および専門分野の授業科目、E.多様な現場におけるはり・きゅう施術の実践に必要な基本的知識、F.施術以外のはり師・きゅう師の役割、G.特定部位への刺鍼手技(解剖・刺鍼法・注意点)、H.臨床実習、I.はり・きゅう研究(基礎・臨床)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
区分「おおむね順調に進展している」理由は、上記【研究実績の概要】で示したとおりである。
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Strategy for Future Research Activity |
以下、今後2年間の推進方策を記述する。 1.令和5年度(2年目) (1)実験授業をとおしてモデル・コア・カリキュラムの検証:鍼灸学系大学協議会に所属する大学教員有志による、モデル・コア・カリキュラムに基づく授業実践を行い、そのカリキュラム自体の実質を検証する。その検討は、受講生アンケートや授業者自身の振り返りを基に、共同研究者間にて協議する。(2)パブリック・コメントの実施:鍼灸学系大学協議会ホームページを活用して、広く意見を求める。その視点は次の3つである。①モデル・コア・カリキュラム全体のレベル・整合性・現実性、②多職種連携を踏まえた上での内容の適切さ、③大学カリキュラム全体に与える影響。 2.令和6年度(3年目) (1)公開説明会の開催:(公社)全日本鍼灸学会学術大会の会期中に、モデル・コア・カリキュラムに関する公開説明会を行う。(2)モデル・コア・カリキュラムの完成:2年目に実施した授業実践やパブリック・コメントを基に、共同研究者によるモデル・コア・カリキュラムの見直しを行い完成させる。具体的には、前述【研究実績の概要】で示したモデル・コア・カリキュラムの【観点】と【項目】の各項目のうち、授業実践から得られた知見とパブリック・コメント内容に基づき行う。そして、完成版モデル・コア・カリキュラムは、鍼灸学系大学協議会ホームページにUpするとともに、冊子版も作成し鍼灸学系大学協議会所属大学および関係教育団体等に配布する。
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