Study on method development of the indigenous environmental education and its succession between generations through recollection method of local memory in Amami group of islands
Project/Area Number |
22K02258
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
小栗 有子 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (10381138)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 土着知 / 世代間継承 / 奄美群島 / 身体 / 環境文化 / 環境教育 / 土着的環境教育 / 地域回想法 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、奄美群島の独自の自然・歴史環境のなかで、高齢者が生活実践を通して身体的に獲得してきた「土地に根ざした知(土着知)」を見える化し、世代間継承を可能とする教育方法の開発を目指す。土着知は、言語では伝達できない暗黙知や身体知を含み、自然と人のつきあい方の知識とその獲得方法が対象となる。方法開発には、介護予防プログラムとして蓄積のある「地域回想法」を参考に教育方法への応用を試みる。昔懐かしい生活品と自然空間(場所)等を用いて高齢者の集団的な記憶を喚起し、世代を超えて追体験可能な学びの空間創出を目指す。群島内の複数地域で再現された学習空間の教育的効果を検証し、継承のための条件と課題を提示する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、奄美群島独自の自然・歴史環境のなかで培われてきた生活文化(環境文化)とその価値(群島の環境文化的価値)の継承が、近代的な教育制度の中ではなく生活実践の中で営まれてきたものの、昨今その伝統的な継承基盤が細っていることを鑑み、高齢者が身体的に獲得してきた「土地に根ざした知(土着知)」を見える化し、世代間継承を可能とする教育方法を開発することを目指している。 本年度は、「高齢者たちの経験した学習空間(土着的環境教育)の再現」及び、その「再現した学習空間を用いて多世代が共に学ぶ試行実践」に取り組むために、高齢者たちの経験した学習空間を再現するために必要な情報収集と整理、及び思考実践を行うためのフィールド選定と協力者の発掘を行った。 高齢者たちの経験した学習空間を再現するために必要な情報収集と整理については、方法開発のアイデアとして着目する北名古屋市回想法センターと歴史民俗資料館への視察調査を実施し、回想法キットの収集・管理・活用法、参加者自身に対する活用効果、及び、支援スタッフとの関係について調査し、整理を行った。 また、「再現した学習空間を用いて多世代が共に学ぶ試行実践」に取り組むフィールドの選定と協力者の発掘に関しては、奄美群島5島において、キーパーソンとなるコンタクトパーソンと意見交換を行い、来年度以降に活動していくフィールドを二つ選定することができた。同時に、学習空間を再現する方法と課題についてもコンタクトパーソンらと情報交換を行い、次年度に取り組むべき課題の洗い出しを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度予定をしていた「高齢者たちの経験した学習空間(土着的環境教育)の再現」の場を作り出すフィールド選定とその再現に必要な条件に関する情報収集ができたことで、次年度以降の課題となる「再現した学習空間を用いて多世代が共に学ぶ試行実践」にスムーズに取り組めることが期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、フィールドとなる2つの島のうち一つの島を先行させて、高齢者たちの経験した学習空間づくりについて、現地の協力者と準備を進め、その経験を活かして二つ目の島では、協力者を組織して共同的な研究という形で試行実践を実施していきたい。また、試行実践の場を広げるためにほかのフィールドの可能性についてもコンタクトパーソンへのインタビューを進めたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)