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「保護を必要とする子ども」への医学的介入のありかたに関する子ども史研究

Research Project

Project/Area Number 22K02289
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 09010:Education-related
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

杉原 薫  鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (60610897)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Keywords近代ドイツ / 児童保護 / 医学 / 教育史 / ドイツ / 子ども
Outline of Research at the Start

20世紀初頭ドイツにおける貧困児や孤児、捨て子、浮浪児、被虐待児といった「保護を必要とする子ども」への医学的介入のあり方を当時の児童保護組織に着目して明らかにする。そのことによって、教育・福祉・医学の接合点としての児童保護の実際を描き出す。
具体的には、1907年にベルリンに開設された「ドイツ児童保護センター」(Deutsche Zentrale fuer Jugendfuersorge E.V.,DZfJ)による児童保護に関する取り組みに焦点を当てて、「保護を必要とする子ども」への処遇における医療の介在について一次史料や同時代文献等を使用しながら考察する。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、20世紀初頭のドイツにおける貧困児や孤児、捨て子、浮浪児、被虐待児といった「保護を必要とする子ども」への医学的介入のあり方に関する子ども史研究である。具体的には、1907年にベルリンに開設された「ドイツ児童保護センター(Deutsche Zentrale fuer Jugendfuersorge)」による児童保護に関する取り組みに焦点を当て、「保護を必要とする子ども」への処遇における医療の介在について一次史料や同時代文献を参考にしながら考察することを目的としている。
この目的を達成するために、令和5年度に取り組む予定にしていた研究課題は、①20世紀初頭ドイツにおける貧困児や孤児、捨て子、浮浪児、被虐待児といった「保護を必要とする子ども」の実態を医療に焦点を当てて解明すること、②「ドイツ児童保護センター」による活動の中にどのような医療的介在が見られるのか小児科医の存在に着目して明らかにすることの二点であった。これらの研究課題に取り組むために令和5年度には、ドイツのベルリン州立図書館やアリス・ザロモン・アーカイブ、ヘレーネ・ランゲ・アーカイブを訪問し、史資料収集を行った。
ここで収集した史資料をもとに研究を進めたところ、同センターは主に児童期の子どもたちを対象に篤志家などの手も借りながら、看護人や医師と繋がり、業務上連携していたこと、医師たちは主に子どもの精神状態の把握と虐待の有無においてその専門性を発揮していたことが明らかとなった。また、児童保護の領域において子どもと医療は、精神病と虐待という観点で結びついていた可能性が高いことが確認された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ドイツでの史資料収集を踏まえ、令和5年度の研究課題については順調に成果を上げることができている。また、中間まとめとして位置づけることが可能な以下の論稿も執筆した。

杉原薫「20世紀初頭ドイツにおける「危険にさらされた子どもたち」の保護と医療の介入―「ドイツ児童保護センター」での取り組みを中心に―」土屋敦・野々村淑子編『医学が子どもを見出すとき:孤児、貧困児、施設児と医学をめぐる子ども史』勁草書房、2023年、141-172頁。

Strategy for Future Research Activity

最終まとめに向けて収集済みの史資料の整理及び解読を進めるとともに、再度の史資料収集の必要性について早急に検討する。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 20世紀初頭のドイツにおける子どもを対象とした医学の興隆2023

    • Author(s)
      杉原 薫
    • Journal Title

      鹿児島大学教育学部研究紀要(教育科学編)

      Volume: 74 Pages: 101-110

    • Related Report
      2022 Research-status Report
    • Open Access
  • [Book] 医学が子どもを見出すとき―孤児、貧困児、施設児と医学をめぐる子ども史2023

    • Author(s)
      土屋敦・野々村淑子
    • Total Pages
      408
    • Publisher
      勁草書房
    • ISBN
      9784326603626
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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