カリキュラムの共同研究における教科改革と教師の能力形成に関する歴史的研究
Project/Area Number |
22K02290
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
塚原 健太 琉球大学, 教育学部, 准教授 (00782426)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | カリキュラム / 教科研究 / 低学年教育 / 東京女子高等師範学校附属小学校 / 浅黄俊次郎 / 教師の能力形成 / 生活教育 / カリキュラム研究 / 大正新教育 / 研究態勢 / カリキュラム開発能力 |
Outline of Research at the Start |
世界的に進行しているコンピテンシー・ベースのカリキュラム改革は、教科のあり方に問い直しを迫っている。こうした動向にあって、教師には、既存の教科内容を編成するのではなく、教科の本質を洞察し、子どもの文脈に即して教科を再構成する能力が求められており、それがいかに可能かを追究する基礎研究が急務である。本研究では、大正新教育期にカリキュラム改革を行った小学校とその教師たちが展開した共同的なカリキュラム改革における教科研究と、そこでの教師の成長過程を考察することで、教科への本質的な洞察を基礎としたカリキュラム開発とそれを実現する教師の能力形成の要件を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
世界的に進行しているコンピテンシー・ベースのカリキュラム改革は、教科の枠にとらわれないカリキュラム編成を推し進めるとともに、教科のあり方に問い直しを迫っている。こうした動向にあって、カリキュラム開発の主体としての教師には、既存の教科内容を編成するのではなく、教科の本質を洞察し、子どもの文脈に即して教科そのものを再構成していく能力が求められており、それがいかに可能なのかを追究する基礎研究が急務である。本研究は、大正新教育期にカリキュラム改革を行った小学校とその教師たちが、実践課題と欧米新教育の情報との相互作用によって展開した共同的なカリキュラム改革における教科研究と、そこでの教師の成長過程を考察することで、教科への本質的な洞察を基礎としたカリキュラム開発とそれを実現する教師の能力形成の普遍的な要件を解明すること を課題としている。 この課題に基づき、2023年度は、東京女子高等師範学校附属小学校(東京女高師附小)の浅黄俊次郎の低学年教育における教科研究を事例に検討を進めた。具体的には、彼の研究過程を全校の研究態勢に位置付けながら検討することにより、教科の枠を超えたカリキュラム改革に取り組む経験が、教科カリキュラム研究に与えた影響を明らかにすることを課題とした。その結果、浅黄は「生活教育」を、山形師範附小時代においては、子どもがありのままに営んでいる姿に即した教育を説明する概念として、東京女高師附小時代においては、直観から発表の一連のプロセスを繰り返すことによる活動の連続的発展のプロセスを学習として捉える概念として用いていたことが明らかになった。こうした「生活」概念の転換をもとに、国語科カリキュラムを児童の活動の連続的発展における内的な要求に即して編成することを構想していたと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
家庭の事情や国内外旅費の高騰などにより、予定していた調査が十分に実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度実施できなかった調査を含めて、2024年度に東京都、山形県、愛知県での調査を実施する。また、これまでの研究成果を中心に論文執筆を行うことにより、知見の整理・統合に努める。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)