ポストコロナにおける社会関係資本創出を想定したジェロントロジー教育の展開
Project/Area Number |
22K02318
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Jissen Women's University |
Principal Investigator |
細江 容子 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (30272876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 桂子 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (50311668)
大澤 朋子 実践女子大学, 生活科学部, 講師 (70631985)
越山 沙千子 実践女子大学, 生活科学部, 助教 (80823856)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | ジェロントロジー教育 / Fourth Age / 社会関係資本 / ポストコロナ / Successful Aging / コロナ禍 |
Outline of Research at the Start |
久野譜也(2021)の報告では、高齢者への「コロナ禍における健康二次被害対策」のために情報発信が重要であり、その情報提供をより効果的なものにするため、情報提供のあり方・工夫が必要であるとしている。コロナ禍の日常生活で家族以外とのコミュニケーション機会が減り、高齢者に情報が届きにくい状況になっていることに加えて、高齢者に生じやすい心理特性などがあることも示されていることから、従来と異なる情報提供・発信の方法を検討する必要がある。コロナ禍・コロナ後での本プログラムは、高齢者に強く表れる心理特性の一部としてのナッジ要素を活用したジェロントロジー教育プログラムの新たなる展開を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍におけるFourth AgeのICT利用・活用(Zoom等)の学習と、それを通じて行われる情報の収集や学習、コミュニケーション機会の増加は、人生100年時代に健康寿命を延ばし生き続ける高齢者の心身のwell-beingにつながるものである。コロナ禍・コロナ後での本プログラムの実施においては、高齢者に強く表れる心理特性の一部としての「楽観主義傾向」「時間割引傾向」「ポジティビティ・バイアス」に対するナッジ理論要素を活用したジェロントロジー教育の情報提供を行うことを目的とし、情報提供を行った。 本研究では大学と地域社会との共同・共働により、生涯学習の場面で、地域住民のために新鮮で十分に吟味、加工されたSuccessful Agingに関わる「情報」をジェロントロジー教育のプログラムを通じて提供しようとするものである。その教材は、生涯学習の場で役立てる方法とそのシステムを構築・展開する中で、柔軟で多様な社会関係資源を地域に創出することで、地域の高齢者の心身の健康を向上させ、地域高齢者の「プロダクティブ・エイジング」を醸成することであり、そのための情報提供を講座を通じて実施した。さらにポストコロナにおける高齢者の情報格差をジェロントロジー教育に基づきその是正をはかり、人生100年時代の高齢者のwell-beingに貢献するためのプログラムを分析・研究し、その一部提供を実施した。 本来は先行研究のように、本学学生が参加者へのサポートとして参加し、寄り添った丁寧な指導を行うことが望ましいが、今回の講座はコロナ禍であり、シニア世代だれでもが参加できる様に「ウェブシニアパソコンカレッジ@実践女子大学 人生100年時代の新たなシニアへの変身」をウェブ講座形式で開催した。本講座はポストコロナにおいて、これまで他者とのコミュニケーション不足を解決するための手法も含まれた内容となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本講座はシニアのパソコン初心者向けとして開催している。実施にあたっては、本学学生が参加者へのサポートとして参加し、高齢者に寄り添った丁寧な指導が好評となっており、講義の合間にはティーブレイクを設け、学生と参加者の交流が行われ、双方にとって楽しいひと時を提供する中で、学生と地域の高齢者の社会関係資本、すなわち第一の要素であるネットワーク、つまり人と人とのつながり、 第2の要素である規範(「お互い様」あるいは「情けは人のためならず」といった言葉で表現される規範)である「互酬性」規範、 第3の要素である信頼関係を醸成し、学生を通じての大学と地域との関係の活性化を図ることを想定していた。しかし、今年はコロナ禍のためウェブ開催となり、十分なプログラムの展開と教育・研究を実施することが出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度はコロナ禍のためウェブ開催となり、十分なプログラムの展開と教育・研究を実施することが出来なかったが、2023年度は、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑みながら、専門家のアドバイスを得てコロナ対策を十分行う中で、対面での講座実施を予定している。その成果に関しては、支援学生と受講高齢者へのインタビュー調査等を通じて確認を行い、プログラムの改善を図っていくことを目指している。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)