保育所と家庭の効果的な連携プログラムの開発:生活リズム・食・親子関係を媒介として
Project/Area Number |
22K02389
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Taisho University |
Principal Investigator |
長谷川 智子 大正大学, 心理社会学部, 教授 (40277786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 一彦 江戸川大学, 社会学部, 教授 (20192726)
赤松 利恵 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (50376985)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 保育所と家庭の連携 / プログラム開発 / 生活リズム / 食 / 親子関係 / 健康教育 |
Outline of Research at the Start |
現代社会の多様化に伴い,生活リズム・食・親子関係の問題が複雑化し,子どもの心身の健康に悪影響を及ぼしている.このような社会において保育所と家庭の連携が重視されているが,保育所と個別の家庭の連携は十分ではない. 本研究の目的は,保育所と家庭の効果的な連携を検討するため,生活リズム・食・親子関係の支援を介して,保育所と家庭の効果的な連携のプログラムを開発することである. 本プログラムでは,保育士・栄養士は家庭での生活の実態を的確に把握した上で,個々の実態に応じた支援を可能にしていくことを通して,子ども・保護者のみならず,保育士・栄養士のウェルビーイングを高めるものとなる.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,生活リズム・食・親子関係の支援を介して,保育所と家庭の効果的な連携のプログラムを開発することを目的としている.今年度は,親子で遊びを通して生活改善に取り組むことを目指した健康教育教材「けんこうニコニコカード」のプロセス評価の分析と介入に関する効果検証を行った. ①プロセス評価の分析:就学直前の年長児とその母親54組を対象に,教材を用いたプログラムを実施し,プロセス評価を行った.対象者には,事前に教材(カード,サポートブック等)を郵送し,家庭で親子で遊び,生活改善に取り組んでもらった.週に1回,計4回,オンラインでの無記名自記式質問紙調査によるプロセス評価を行った.プロセス評価の結果,第1週に教材が最も活用され,生活改善へのチャレンジは,第4週に最も取り組まれ,1週間以上取り組んだ者の割合は96%であった.90%以上の者が「幼児がカード遊びを楽しんでいた」,「生活改善チャレンジに意欲的だった」と回答した.また,母親自身も遊び・チャレンジにおける子どもとのやりとりを楽しめた者が約9割であった. ②家庭における「けんこうニコニコカード」使用の効果検証:介入群1は本教材を使用したプログラム,介入群2は本教材の知識供与のみのプログラムに参加した.その後,対照群を含めて2回の事後調査に回答した(2回目の事後調査は2022年7月).全ての調査に回答した参加者は介入群1 52人,介入群2 27人,対照群97人であった.主な結果としては,生活リズムでは,休日時刻の規則性において事後評価1,2回時点で介入群1は対照群よりも規則的であった.食では,「間食を好きな量食べさせる」において事後評価2回時点で介入群1が介入群2,対照群よりも頻度が少なかった.親子関係では,「外出時,親は子どもの動きに注意を払う方がよい」において,事後評価2回時点で介入群が対照群よりも得点が高かった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
家庭における健康教育教材の使用の効果検証に関する分析について,分析の観点が多岐にわたることなどから当初予定より時間を要していることと,コロナ禍が継続し,保育所への訪問が難しかったため.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は全部でⅢ期にわけて実施する予定である.Ⅰ期を22年度,Ⅱ期を23~24年度,Ⅲ期を25~26年度としていたが,Ⅰ期を22~23年度,Ⅱ期を24~25年度,Ⅲ期を26年度と変更調整することによって,当初の目的を遂行していくこととする.
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)