Project/Area Number |
22K02394
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
植田 紀美子 関西大学, 人間健康学部, 教授 (60538081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 伸彦 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 分子遺伝病研究部門, 所長兼遺伝診療科・主任部長 (30416242)
本庄 かおり 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (60448032)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 障がい児 / 健康格差 / 社会疫学 / ユニバーサルアプローチ / 社会的決定要因 / ライフステージ / 子育て支援 / 障がい児支援 |
Outline of Research at the Start |
子育て支援ではユニバーサルアプローチの視点が重要であり、障がい児等、社会的に不利な立場にある子どもやその養育者に対する対策を強化することで集団全体に恩恵がいきわたる。社会的に不利な立場にある者に対する子育て支援対策を強化し、その対策の集団全体への効果を評価していく上では、そもそも、健康(well-being)の格差がどの程度あり、格差を生じさせる要因は何であるかを明らかにする必要がある。そのため、システマティックレビュー及びコホート研究という科学的手法により健康(well-being) 格差の実態を把握し、障がい児に特有な健康の社会的決定要因を特定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
障がいのある子どもの養育者にとっては、ライフステージごとの健康(well-being)状況、健康(well-being)に影響する生活や社会環境に関する情報を得ることで将来に見通しを持って、子育てができる。そのため、本研究は、障がいのある子どもとない子どもの間に生じる健康(well-being)の格差を各ライフステージで把握し、その格差が生じる健康の社会的決定要因を特定することで、すべてに恩恵がいきわたる子育て支援の推進に寄与することを目的としている。障がいがある者とない者の健康格差の実態を把握する研究(①障がい児の健康格差実態把握研究)、障がい児に特有なライフステージ別の健康の社会的決定要因についてレビューを行う研究(②障がい児のライフステージ別健康の社会的決定要因特定研究)、ユニバーサルアプローチに基づく障がい児支援の実践研究 (③実践研究)を行う計画である。①②に関連して、障がい児のwell-beingを向上するために利用する児童発達支援についてのナラティブレビューを行い、論文化した。その後、障がいのある者とない者に生じる様々な健康格差のうち、マルトリートメントに着目し、文献の整理を進めている。また、③に関連して、米国マサチューセッツ総合病院ダウン症プログラム(MGH_DS Program)が提供するダウン症のある子どもや大人を対象とした生活・医療・栄養・福祉・余暇など健康(well-being)に関するライフステージ別の情報を翻訳した。それらの普及にあたり、MGH_DS Programの責任者と調整し、MGHのホームページを通じて広く発信した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
障がい児の健康格差、障がい児に特有なライフステージ別健康の社会的決定要因特定は、テーマが多岐に渡るため、まずは、児発達支援について着目し、ナラティブレビューを行った。次に、マルトリートメントに着目し、レビューを始めている。また、実践研究については、MGH_DS program のマテリアルの翻訳を行い、日本への適応に向けて、使用感、理解度の調査を準備している。
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Strategy for Future Research Activity |
障がい児の健康格差実態把握研究①、障がい児に特有なライフステージ別健康の社会的決定要因特定研究②について、計画どおりレビューを行っていく。翻訳したダウン症候群のある子どもや大人を対象とした生活・医療・栄養・福祉・余暇など健康(well-being)に関するライフステージ別の情報を、まずは、MGH_DS Programのホームページで公開した。これらをもとに、日本の生活の実情に応じた支援ツールとするために、支援者、患者家族への調査を行い、ツールを改良していく予定である。さらに、支援ツールをどのように活用し、普及しているかの実際について、MGHを訪問し、MGH_DS programを見学するとともに 責任者と意見交換する予定である。
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