効果的な児童発達支援には何が必要か:評価指標の開発と促進因子の抽出
Project/Area Number |
22K02410
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
中村 拓人 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (10828312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長山 洋史 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (00552697)
笹田 哲 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (80269513)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 参加 / 尺度開発 / 自閉スペクトラム症 / 児童発達支援 |
Outline of Research at the Start |
児童発達支援では, 支援の質を確保することが求められており, 子ども自身や家族の視点に立って支援の質を客観的に評価検証する必要がある. 障害児が安心して日常生活を送るには, 子どもの発達促進だけでなく, 子育て支援や地域社会に受容されるための後方支援が欠かせない. しかしながら障害児の日常生活に根ざした支援内容の効果検証はできていない. そこで申請者らは, 国際生活機能分類の「参加」に着目し, 児童発達支援の内容を「参加」に基づいて評価可能とする尺度を開発する. その結果, 効果的な支援のための促進因子を明らかにし, 子ども1人1人の特性に合わせて適切で一貫した支援体制の構築が期待できる.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は, 児童発達支援の効果検証のための指標として「参加」を測定評価できる尺度を開発し, 児童発達支援利用児にとって効果的な支援につながる因子を明らかにすることである. 本研究では, まず児童発達支援の代表的な利用時である自閉スペクトラム症(ASD)児の「参加」を測定できる尺度である「こどもの参加質問紙」を開発する. 次に, この尺度を用いて「児童発達支援の利用児の「参加」を促進する要因とそれらの関係性を量的データと質的データを組み合わせた混合研究を用い検証する. 初年度である令和4年度は「こどもの参加質問紙」の開発と信頼性・妥当性の検証のためのデータ収集および分析を実施した. ASD児およびASD児の診断を持たない神経発達症およびそのリスクのある児の養育者412名からデータを収集し, 現在データの分析を実施している. また, 「こどもの参加質問紙」の項目開発研究が学術誌に採択され出版された. 2年目に当たる令和5年度は, 「こどもの参加質問紙」の開発と信頼性・妥当性の検証の結果について学会発表および論文投稿を行う予定である. さらに, 7月より混合研究のデータ収集を開始し, 1月にはデータを収集が完了する予定である. 3年目に令和6年度は, 予定よりもやや早くデータ収集が完了する見込みであるのため, 混合研究のデータ分析および, 学会発表, 論文投稿を実施する予定である. 令和7年度には, すべての研究結果を論文で出版することを目指す.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度は、予定通り自閉スペクトラム症の幼児の参加測定ツールの開発と信頼性・妥当性の検証を実施した。この結果は令和5年度の学術論文として投稿予定である。また令和5年度に予定していたコホート研究および質的研究についても、予定どおり令和5年度の7月に開始予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り令和5年度の7月からデータ収集を開始し、年度内に完了予定である。収集したデータは令和6年度に分析を行う予定である。研究成果の発表については、今年度中に尺度開発に関する学会発表および論文のアクセプトを計画している。コホート研究については令和7年度までの論文のアクセプトを予定している。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)