地域文化継承における幼児教育―幼児と保育者がしまくとぅばに親しむ保育実践の開発―
Project/Area Number |
22K02439
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
宮城 利佳子 琉球大学, 教育学部, 講師 (30868485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中園 有希 琉球大学, 教職センター, 准教授 (30758347)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 保育の質 / 地域文化 / 自然 / 伝統行事 / 教育委員会 / 保育内容 / 環境 / 保育 / 沖縄 / 文化 / 地域 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は沖縄県内の園では地域の文化や伝統に親しむ活動としてどのような実践を行っているのか、どれくらいの園が実施しているのか、その実態を明らかにすることを通し、沖縄の文化に詳しくない保育者であっても実践可能な事例を収集することである。これは沖縄文化の担い手の裾野を広げるだけでなく日本の中での異文化を大事にする多文化共生保育に役立つものであり、持続可能な社会づくりへとつながることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
沖縄県内の園で、地域の文化や伝統に親しむ活動としてどのような実践を行っているのか、どれくらいの園が実施しているのか、その実態を明らかにすることを通し、沖縄の文化に詳しくない保育者であっても実践可能な事例を収集することを目的として、研究を開始した。 当初、2022年度は実態を明らかにするために、園を対象とした質問紙調査や、地域の文化や伝統をいかした実践を行っている園にインタビュー調査を行う予定であった。しかし、新型コロナウィルス感染症の影響による実践現場の負担感を考慮すると、行うことができなかった。 一方、地域の文化や伝統をいかした保育実践プログラムの開発については、2022年度から実施している。これは、南城市と協働して実施している。南城市は、毎年実施している自己評価の結果、「地域の自然・文化や人材を保育に生かしている」という項目について改善方法を模索していた。そこで、南城市教育委員会及び市内6園(公立幼稚園4園、公私連携認定こども園2園)と協働し、保育の質を高めるということと地域の良さを保育に取り入れることをどのように両立させるかについて、3回の研究会を実施し、園での実践事例を基に検討を行ってきた。検討を通して、新しいモノ・コトを保育に取り入れる面白さを保育者も感じることができ、取り入れたい地域資源の候補もいくつか挙がっている。 現在、2022年度の成果を記載した報告書を印刷準備中である。また、この報告書を、保幼小接続、社会に開かれた教育課程の実現を目指して、市内すべての幼児教育施設、小中学校、県内教育委員会へと送付するために、現在印刷準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度当初に予定していた質問紙調査やインタビュー調査の実施は、新型コロナウィルス感染症の影響等で実施することができなかったが、地域の素材や文化、行事を取り入れた保育実践について教育委員会及び研究協力園6園と検討を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
1年間、6園の保育者及び教育委員会の方と地域のよさをいかした保育実践の検討を行った。その中で、これまで、保育の質を高めるということと地域の良さを保育に取り入れることをどのように両立させるかについて検討を行ってきた。検討を通して、新しいモノ・コトを保育に取り入れる面白さを保育者も感じることができ、地域の特色ある保育実践の開発を進めることができた。 一方、何を保育に取り入れるのかについて検討をしていく中で、そもそも保育者自身が、地域の文化や自然について、より深く学ぶ必要があるということに気づいた。海に近い園、そうでない園等、園の所在する場所の環境によって生態系は異なり、安易に他の園の実践を取り入れることができないということにも気づいた。 よって、次年度以降は、研究協力園の実践に、より地域の良さを取り入れられるよう生物や地域文化に詳しい専門家を研修等にお呼びし、何を保育に取り入れることができるのかについて、更に検討を深めたい。 また、この報告書を、保幼小接続、地域に開かれた教育課程の実現のために、市内すべての幼児教育施設、小中学校、県内教育委員会へと送付するために、現在印刷準備を行っている。 また、次年度は、2022年度に行うことができなかった現状把握のための実態調査及びすでに実践している園へのインタビュー調査を行いたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)