| Project/Area Number |
22K02456
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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| Research Institution | National Institute of Special Needs Education |
Principal Investigator |
吉川 和幸 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研究企画部, 総括研究員 (30528188)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
及川 智博 文教大学, 教育学部, 講師 (50879450)
川田 学 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (80403765)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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| Keywords | インクルーシブな保育 / 実践知 / 障害のある幼児 / 縦断的事例研究 / 特別支援教育 |
| Outline of Research at the Start |
本研究は、幼保連携型認定こども園に在籍する障害のある子どもの、入園から卒園までの3年間の保育記録と、保育者へのインタビュー記録の分析を通して、定型発達の子どもを含む多様な集団において、障害のある子どもの自己発揮を支え、仲間との協働的な学びへと繋げていく保育者の手立て、環境構成について検討し、多様な子どもが在ることを前提としたインクルーシブな保育を実現する保育者の実践知について明らかにする。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、幼保連携型認定こども園に在籍する、障害のある幼児の入園から卒園までの3年間の過程を、担任保育者へのインタビュー調査や保育記録に基づいて継時的に分析し、学級において対象児がどのように包摂されていくのか、そのプロセスにおける保育者の子ども理解や支援の手立てを縦断的に描き出すことを目的としている。とりわけ本研究では、多様性のある子どもが在籍することを前提とした、インクルーシブな保育の実現に向けて、保育者が日々の実践の中で培っている実践知、すなわち、経験に基づく知識や工夫、判断の積み重ねを明らかにすることを目指している。 4年間の研究期間の3年目にあたる2024年度は、事例研究の継続と、蓄積したデータの分析、研究成果の学会発表を行った。事例研究では、5歳児学級に進級した対象児1名と、4歳児学級に進級した対象児2名、計3名の保育実践について、担任保育者への継続的なインタビュー、保育記録の収集、参与観察を通じて多角的にデータを収集した。得られた質的データについては、TEA(複線径路等至性アプローチ)による分析を行い、TEM図を作成することで、対象児が学級において包摂されていく過程を可視化した。データの分析からは、特に以下のことが示唆された。①子どもの良さを第一に見出そうとする保育者の子ども理解、仲間との関わりを大切にした学級作りが、対象児が学級において役割を担い、自己を発揮することに繋がっていること。②保護者との関わりにおける担任と副担任との役割分担が、対象児を包摂する学級作りにおいて重要な役割を担っていたこと。研究成果については、日本保育学会第77回大会等において、ポスター発表および自主シンポジウムを実施し、参加者との意見交換を通じて、本研究の意義や今後の展開に関する重要な示唆を得ることができた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
事例研究については、対象児が進級後も継続的に調査を行うことができ、質・量の両面において研究を発展させることができた。また、学会におけるポスター発表や自主シンポジウムの実施など、研究成果の公表についても計画的に遂行することができた。以上のことから、本研究は「おおむね順調に進展している」と判断できる。
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| Strategy for Future Research Activity |
4年間の研究期間の最終年度となる2025年度は以下の方針で研究を進めていく。事例研究については、対象児3名のうち、2024年度に卒園した1名について3年間のデータ分析結果の総括を行い、入園から卒園までの包摂の過程を俯瞰することを試みる。5歳児学級に在籍する2名については、引き続きデータ収集を継続するとともに、卒園した1名のデータ分析結果と比較することにより、対象児、保育者の状況の違いによる、包摂の過程のバリエーションについて検討する。 研究成果の発表については、日本保育学会第78回大会やTEAと質的探求学会第4回大会等での研究発表を予定している。最終的には、本研究で得られた知見を保育現場で活用できる形でまとめ、インクルーシブな保育の質的向上に資する実践的提言へとつなげていくことを計画している。
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