Project/Area Number |
22K02464
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
樽見 航 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (40714895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩永 竜一郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40305389)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 匂い / オキシトシン / ASD / 嗅覚 / フェロモン / 情動シグナル / コミュニケーション |
Outline of Research at the Start |
自閉スペクトラム症(ASD)は、感情的な手がかりの誤認識に起因する社会的コミュニケーション障害を特徴としている。近年、ASD患者は、匂いシグナルに対して、定型発達とは逆の生理反応を示すことが示唆された。この仮説を親子間に当てはめた場合、ASD児は母親の匂いに対して、恐怖や、不安を感じる可能性がある。さらに、父子間にも同様の経路が存在する可能性がある。本研究はこれらの可能性を包括的に検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、匂いが社会的絆形成に及ぼす影響と自閉スペクトラム症(ASD: Autism Spectrum Disorder)との関連性について検証することを目的としている。以前の研究から、ASD患者の脳内でオキシトシンやバソプレシン濃度の低下が報告されており、点鼻投与によって不安症状や社会性の改善が見られることが示唆されている。 また、ASD患者は化学シグナルに対して定型発達とは異なる生理反応を示す可能性があるため、父母の匂いに対する反応がASD児と定型発達児で異なる可能性がある。しかしながら、匂いによる親子間相互作用による社会的絆形成に関する研究は不十分であり、本研究によりASDの治療や予防に向けた重要な手掛かりを得ることができる可能性がある。 本年度は、COVID-19の影響や機器の故障、方法論的問題などにより予定より実験が遅れた。これまで当研究室では、オキシトシン測定で多くの先行研究で実績のあるEnzo Life Sciences社のOxytocin ELISA kit(#ADI-900-153A)を使用してきた。しかし、最近のkitを使用した結果、十分にオキシトシンを検出することができず、製品lotが変更された可能性が考えられた。そこで、新しいlotでも測定できるように、唾液の採取法や精製方法を検討し直した。その結果、ELISA法による唾液中オキシトシンの濃度測定により、オキシトシンを正確に測定できることが確認された。来年度は、この方法を用いて、匂いによるオキシトシン分泌や脳機能などへの影響を検証する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、COVID-19の影響や機器の故障、方法論的問題などにより予定より実験が遅れた。特に年度前半はCOVID19の影響で、スモールスケールの実験を行おうとしたが、唾液の採取などは感染の問題から難しいと考えられた。後半は、脳測定機器の故障やオキシトシン測定の方法論的問題が浮上し、それらを解決するために時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
スモールスケールの実験で確認してきた両親の匂いが子の唾液中オキシトシン濃度を増加させるという検証結果を再度確認し、その後、ASD傾向の高い子では、唾液中オキシトシン濃度がどのように変化するのか検証していく。
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