Project/Area Number |
22K02469
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Shoin University |
Principal Investigator |
深谷 野亜 松蔭大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20329329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金城 悟 東京家政大学, 家政学部, 教授 (70225118)
古野 愛子 昭和学院短期大学, その他部局等, 准教授 (70795898)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 保育職 / 男性 / 離職 / ジェンダー / 保育者育成 / 職場適応 / 職場への適応 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、女性が多くを占める保育現場において、保育職に就く男性が①周囲のまなざしを受けつつどのように職場環境に適応していくか②どのようなやりがいや役割を見出し、保育職としての自信を形成していくか、また、保育職に就く女性は、男性保育職に何を期待しているかを明らかにすることを目的としている。本研究の成果を還元することで、保育職を希望しながらも「保育職に就く男性への否定的なイメージ」から降りてしまう男性の進路選択の後押しになると共に、保育職に就く男性の離職の減少が期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、保育現場において①保育職に就く男性をどう受容されているか、②周囲からのまなざしや評価に対して保育職に就く男性がどのような戦略をもって対応しているのか、③女性に偏る職場の中でどのように適応し、何にやりがいや役割を見出して、保育職としての自信を形成していくのか、を明らかにすることを目的としている。 この領域に関連した研究の先行研究については、研究分担者が予定通りまとめた。その中で、実際に保育現場において、男性に任さされる領域・ほとんど任されない領域があることから、①まずは質問紙調査で、現場ではどのように受け止められ、すみ分けられているかを把握することとした。②男性保育士と女性保育士の意識の違いなどから、保育観の違いや期待される役割の違いを把握しようと試みている。③さらに保育現場に男性がどのように適応していくか、以前に、保育現場に男性保育職がいるかどうかはかなりばらつきがある。特に地域性や管理職の意識によって大きく左右されるであろうことが、ヒアリング調査の結果みえてきた。地域性に関しては、九州エリアでの追加調査を現在実施中である。男性保育職の採用に前向きな管理職がいる保育園の管理職についてヒアリング調査を実施し、その結果を松蔭大学紀要にまとめている。本研究の柱となる質問紙調査が現在実施中であり、まだデータ化がされていないため、研究実績の概要は以上になる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①この領域に関連した研究の先行研究については、研究分担者が予定通りまとめている。 ②初年度に上記の先行研究の中で把握した課題ならびに、予備調査の一環としてのヒアリング調査(10件程度)を踏まえて、質問紙調査を作成。松蔭大学で実施されている研究倫理申請が下りたため、東京とその周辺になる保育園・子ども園に質問紙調査を依頼・実施した。また、九州エリアでの調査も可能であるため、2024年度は①九州エリアでの追加調査②男性保育職のサンプル数の少なさを補うための、郵送の個別調査を実施(現在も継続中)。あわせて2024年5月中には質問紙調査のすべてを回収・データ処理を行い、最終年度は①2023年度に実施した質問紙調査のデータ分析②補完するためのヒアリング調査を別途実施し、調査報告書を作成する見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたる2024年では、現在実施中の質問紙調査のデータ分析ならびに補完するものとしてのヒアリング調査を今後実施し、調査報告書を作成する見込みである。保育職養成に携わる研究者での話し合いの結果、①大学等の養成機関において、男性保育職を増やそう、男性で保育職を志望する者に対する、授業内容等の配慮に乏しいこと、②実際に保育士資格を取得したとしても、実際に保育現場を選択する男性が少ないこと、等の「保育現場」以外の課題が存在することがわかった。そのため、今後保育職養成課程の教員への調査を別途実施したいと考えている。
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