Project/Area Number |
22K02474
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Taisei Gakuin University |
Principal Investigator |
日吉 和子 太成学院大学, 看護学部, 教授 (80760248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 直也 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (40526878)
木下 彩栄 京都大学, 医学研究科, 教授 (80321610)
久保田 正和 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (80452267)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2026: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | MRI / 思春期 / 女性 / 月経 / 女子 / 神経心理学 / 高齢者 |
Outline of Research at the Start |
女子の思春期では、うつや自傷行為などの様々な精神的問題を抱えることが分かっている。特に後期思春期では早期思春期よりうつ罹患率が3倍、自傷行為は4倍となっている。男子と比較しても女子の自傷行為は2倍、摂食障害も10倍多く、思春期における女子の月経との関連が指摘されている。思春期の精神的問題は将来のうつ病及び産後うつ病の発症リスクにもなり、思春期の精神的健康を保つ重要性は言うまでもない。女子は思春期に月経が始まり、エストロゲンレベルが急激に上昇すると共に、1ヶ月周期での性ホルモンの変化がある。本研究では、後期思春期女子に着目し、月経周期と脳機能との関連を明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
女子の思春期では、うつや自傷行為などの様々な精神的問題を抱えることが分かっている。特に後期思春期では早期思春期よりうつ罹患率が3倍、自傷行為は4倍となっている。男子と比較しても女子の自傷行為は2倍、摂食障害も10倍多く、思春期における女子の月経との関連が指摘されている。思春期の精神的問題は将来のうつ病及び産後うつ病の発症リスクにもなり、思春期の精神的健康を保つ重要性は言うまでもない。女子は思春期に月経が始まり、エストロゲンレベルが急激に上昇すると共に、1ヶ月周期での性ホルモンの変化がある。思春期の脳に関するこれまでの横断的および縦断的構造磁気共鳴画像法(MRI)の研究では、灰白質の体積が思春期に減少する一方で、白質体積は脳全体で増加することが分かっている(Ball et al, 2012)。白質は主に軸索で構成されており、その多くは有髄でありこの白質の増加は、線維束内の軸索の増加を反映していると考えられている。このように、これまでの研究では脳の発達の視点から研究がされてきたが、ではなぜ思春期女子の精神的問題が男子に比べて多くみられるか、という問いに答えるには不十分である。そのため、女子におけるホルモン変化を含めた脳機能の検討が必要である。特に1ヶ月周期でおこるホルモン変化に対する脳機能変化は明らかと言えない。 本研究では、後期思春期女子に着目し、月経周期と脳機能との関連を明らかにすることを目的とする。本年は月経に関連した脳画像研究の文献検討を行い、国際学会で1件の発表を行った。文献検討では、黄体期では月経中と比較し、言語的タスクで上側頭回で活動が上がること、共感に関しては共感尺度得点が下がることが示され、月経前中に関して脳機能変化がみられることが示されている。現在は倫理委員会申請中であり、理化学研究所での実施及び被験者等の準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響が看護学実習においてはまだあり、学内での業務が通常より多くなったことが最も大きな原因である。 本研究では思春期女子の月経前後での脳画像を撮像する予定であり、1か月以内に2回の撮像が必要で、時間の余裕のある長期休暇中を狙って撮像を行う予定であり、夏休みの機会を逃してしまったことも影響した。 文献検討を行いながら、脳画像撮像に関するプロトコルの再検討を行った。思春期の脳機能に関して心理治療を行っているフランスの研究所で治療を観察し、脳画像研究について議論を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
月経周期に合わせての撮像となるため、夏休みの期間を用いた撮像を進める。高校生を被験者として対象に行うため、インフォームドコンセントを慎重に行い、保護者の同意も得る。学生を対象し、月経周期と合わせての撮像となるため、長期休暇で実施することが望ましい。被験者数は15名を予定おり、データ取得後は脳画像解析にはり、発表を行う
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