Project/Area Number |
22K02517
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
田中 武夫 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50324174)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 教師発問 / 児童生徒の発話 / 働きかけ / 質的研究 / 英語授業 / やり取り / 話すこと / 教師発話 / 足場がけ / スピーキング力 / 生徒の発話 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、中学および高校で求められている英語で行う英語授業を行う上で、教科書本文をもとにしながら、教師の英語による発問をどのように活用すれば、生徒の英語による発話ややり取りを効率よく引き出し、また、生徒の英語の発話ややり取りを引き出す教師発問がどのように生徒のスピーキング力の育成にとって有効なのか、そして、どのような教師発問が有効なのかを考察し、英語授業における教師発問の方略を提案する。教室内における生徒の英語発話を引き出し、言語習得を促す教師発問についてそのメカニズムを明らかにし、教科書本文をもとにしながら、どのように発問を活用し英語授業で教師発問を行えばよいか具体的な指導方略を提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度の目的は、どのような教師発問が、英語授業中における児童生徒の発話を促すのかを発問タイプごとの働きと有効性について明らかにすることであった。1年目に調査した事柄を踏まえながら、児童生徒の英語での発話を促す発問や働きかけを意図した授業を実施した教師に対し聞き取り調査を行い、児童生徒の英語の発話を効果的に促進するための教師の発問や働きかけに関する具体的な指針を得ようとする試みである。 本年度は、児童生徒の英語での発話を促す発問や働きかけを意図した授業を行い、その授業を実施した授業者に対して、次の手順で聞き取り調査を行った。授業者が実施した授業後(約2週間後)に、授業者に対し約90分の面接をオンラインにて行った。授業者の聞き取りでは、事前に用意した質問を決まった順で尋ねた後、自由に質問する手法の半構造化面接の形式で行った。聞き取りの内容は、実施された研究授業を通して、以下の点について尋ねた。1)教師は発問を行う際にどのようなことが重要であると認識していたのか、2)教師は発問を行う際にどのような課題があると認識していたのか、3)教師の発問は児童生徒の英語での発話にどのような影響を与えていると認識していたのか、4)授業を通して、児童生徒の発話を促す教師の発問や働きかけに関してどのようなことに気づきがあったか、であった。聞き取った音声は録音・録画し、その後、逐語録を作成した。データの分析にはテーマ分析を用い、質的に分析を行うことにした。現在、データの分析の確認およびデータの解釈を行っており、授業者の省察の分析を通じて、児童生徒の英語の発話を促すための教師の発問および働き替えを考察するための洞察を得ることを目指し研究を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度の研究計画において依頼する研究授業の実施時期が予定よりも年度の遅い時期での実施となったため、その遅れに伴い、当該研究授業の授業者の聞き取り調査を行う時期がずれたため。研究授業と授業者への聞き取り調査は終了しているため、令和6年度の研究においてその分析と考察を行い、研究を取りまとめていく計画である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、英語授業における児童生徒の英語発話を促すために教師発問をどのように活用すべきか具体的な指導方策を提案する。そのために、以下の2点の計画を立てている。 (1) 令和5年度の調査結果から、児童生徒の英語の発話を効果的に促した教師発問や教師の働きかけに関する認識や課題、気づきなどを詳細に分析することにより、どのような教師発問の工夫がもっとも児童生徒の発話ややり取りを引き出すのか、教師発問の中でもどのような発問の活用が生徒のスピーキング力の育成を促すものとなりうるのか、などを整理する。それらの考察をもとにしながら、英語授業における教師発問の具体的ストラテジーを整理し、その発問作成における原理原則を整理し、効果的な指導方策について提案することにする。 (2) 1年目および2年目の調査研究で得られた情報をもとに、英語授業における児童生徒の英語による発話を促すために有効となる教師発問と教師の働きかけに関するポイントを整理し、どのようにそれらの発問を活用して児童生徒との英語のやり取りを英語授業の中で展開すればよいかを示すガイドラインを提案する。 これらの一連の調査研究から明らかになった、英語授業における教師発問の有効性とメカニズムについてまとめ、児童生徒の英語発話を効果的に引き出し、スピーキング力の育成を促す発問活用の方策を整理した成果をまとめ、学会における口頭による発表や論文として公開する。
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