Project/Area Number |
22K02561
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Notre Dame Seishin University |
Principal Investigator |
中井 賢一 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 教授 (90580960)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 古典文学 / 教材開発 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、「学習者の多読を促す教材の不足が『古典ばなれ』の一因である」との現状認識の下、学習者が自身を重ね易く、且つ生き方のモデルにし易い物語を、小・中・高の発達段階別に、ICT教育のメリットを活かしたリーディング教材として編集・提供することで、小~高を貫く系統的・総合的な古典多読指導の環境整備を志すものである。 教材のテーマは〈苦難を乗り越える子ども物語〉とし、物語絵や新出の写本も含め、奈良~室町期の作品から、災害や疾病、いじめや環境的不遇等、様々な〈苦難〉の中で逞しく生きる子ども像を抽出し、教材として編集する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学習者が自身を重ね易く、且つ、生き方のモデルにし易い物語を、小学校・中学校・高校の発達段階別に、ICT教育のメリットを活かしたリーディング教材として編集・提供することで、小~高を貫く系統的、且つ、総合的な古典多読指導の環境の整備を志すものである。 本研究の背景として、申請者の、「学習者の多読を促す教材の不足が『古典ばなれ』の一因である」との現状認識があり、それゆえ、本研究の最大の目的は、それら教材の発信を通して、かかる「古典ばなれ」対策に資することにある。 具体的には、各種の苦難の中で逞しく生きる子ども像=〈苦難を乗り越える子ども物語〉を、活字化されていない新たな作品や、物語絵・写本影印等のビジュアル資料も含め、様々な時代から集成した短篇集形式のサイドリーダーを編む。 本研究の学術的意義は、教材自体を学習者にとって自身を重ね易い内容にすることで、古典そのものを多読させる仕掛けとする点、教材の多読により、読解力の向上のみならず、学習者自身の〈苦難〉への向き合い方を考えたり、それを乗り越える意欲を奮い立たせたりする機会が多く保証される点、それらがICTのメリットを活かしつつ、学習者の発達段階に応じて複数パターン提供できる点にある。 2023年度は、平安~鎌倉期と、一部、江戸期の作品を対象に、教材化に向けた作業を行った。指導案についても、2022年度同様、所属校の国語教育系授業の履修者や教員志望者、あるいは、学外研究会の会員との、直接、または、遠隔でのディスカッションを通じて、考察を行った。新資料についても積極的に考察を進め、その一部(2022年度のものの後半部分)について、論考として公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
鎌倉期などの作品の分析・選択に、当初計画での想定以上に時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、まずは、2023年度からの積み残し作品の検証を進め、以降、当初計画の通りに室町期作品へと移行し、引き続き作業を行う。一部、江戸期作品も含める予定である。 なお、現時点では、2025年度の本格的な再検証と具体的編集に向け、2024年度後半から、それらの準備に入る計画である。
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