Project/Area Number |
22K02605
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
長谷川 祐介 大分大学, 教育学部, 教授 (30469324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 晃成 大分大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (00883159)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 特別活動 / 教師 / ネットワーク |
Outline of Research at the Start |
本研究は,社会ネットワーク分析の方法論を参照し,量的調査と質的調査を併用しながら小学校特別活動に関する教師ネットワークの調査を行い,1)小学校特別活動に関する教師ネットワークの構造,2)特別活動に関する教師ネットワークと小学校現場の特別活動実践の関連,を明らかにする。本研究をとおして,1)社会ネットワーク分析の方法論を参照した教師のネットワーク研究の開拓,2)サイバー空間が進化した社会における新たな教師の自主研修のあり方の解明,それと関連して,3)特別活動のような教育政策上,関心が集まりにくい教育実践の実践知の継承と発展の方策の提示,を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,社会ネットワーク研究の方法論を参照し,量的調査と質的調査を併用しながら小学校特別活動に関する教師ネットワークの調査を行い,1)小学校特別活動に関する教師ネットワークの構造,2)特別活動に関する教師ネットワークと小学校現場の特別活動実践の関連を明らかにすることである。 2023年度は次の2点を行った。 第1は,教師ネットワークに関する量的調査の実施である。2022年度における方法論の検討を踏まえ,主に小学校教師を対象にネットワークに関する量的調査を行った。2023年度に実施した調査は次の2つである。1つは勤務時間以外において開催される特別活動に関する学習会に参加している小学校教員を主たる対象にした「特別活動の学習会に関するウェブ調査」である。もう1つは研究代表者が主催している特別活動に関する学習会の参加者(主に小学校教員)を対象にした「学習会振り返り調査」である。 第2は,2022年度の研究成果報告である。2022年度の研究成果を論文化した。具体的には,これまで教育研究ではあまり着目されてこなかった教師ネットワークに関する調査の可能性を明らかにするために,社会学を中心に展開されてきた社会的ネットワーク研究の方法論の検討と,インフォーマルな学級づくりに関する研究会参加者を対象にした試行的なインタビュー調査を行った成果を報告した。さらに研究倫理上の課題を踏まえた教師ネットワークに関する調査可能性を考察した上で,今後の調査分析において着目すべき点として「ネットワークにおける中心性」「学校外と学校内をつなぐリンク」について提示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度当初の計画としては,①教師ネットワークに関する質的調査の実施,②教師ネットワークに関する量的調査の実施,③2022年度の研究成果報告の3つだった。2023年度の進捗状況は次の通りである。 ①教師ネットワークに関する質的調査の実施については,2023年度では対象を拡大して継続的にインタビュー調査を行い分析をしていく予定であったが,調査の実施には至らなかった。ただし主に小学校教員を対象にした特別活動に関する学習会等を通じて,各地域の小学校教員と交流を行ってきたことにより,今後の質的調査を円滑に進めていく上の準備は進められた。 ②教師ネットワークに関する量的調査の実施である。年度当初では各地域で開催されている特別活動の学習会メンバーに限定した調査のみを予定していた。だが研究代表者が主催している特別活動に関する学習会の内容充実がはかられたことにより,当初予定にはなかった研究代表者が主催している特別活動に関する学習会参加者を対象にした「学習会振り返り調査」を追加実施することができた。 ③2022年度の研究成果報告を行った。研究成果の論文は『大分大学教育学部研究紀要』に投稿し採択,掲載された。 質的調査の実施には課題があるものの,量的調査は複数回実施することができたことから当初計画以上の進展となった。以上より,研究全体としては2023年度はおおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は次の3点を予定している。 ①教師ネットワークに関する質的調査の実施である。これまで参加した各地域の特別活動に関する学習会メンバー(主に小学校教員)を中心に,継続的にインタビュー調査を行い分析をしていく予定である。 ②教師ネットワークに関する量的調査の分析である。2023年度に実施した量的調査の分析を実施していく予定である。 ③研究成果報告である。学会報告ならびに論文化をとおしてこれまでの研究成果を報告する予定である。
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