Project/Area Number |
22K02610
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
田口 紘子 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (10551707)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 市民 / 歴史活用 / 民主主義社会 / 民主主義 / 学校歴史 |
Outline of Research at the Start |
教養として歴史を個人が知るだけにとどめず、市民が歴史を活用し、他者に伝えるパブリックレベルでの歴史活用実践に近年注目が集まっている。しかしながら、市民の歴史活用実践のなかには社会的な非難や論争を引き起こすものもある。民主主義社会の形成をめざし、歴史活用に主体的にかかわる市民を育成する学校歴史学習の新しい理論構築をめざす。
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Outline of Annual Research Achievements |
教養として歴史を個人が知るだけにとどめず、市民が歴史を活用し、他者に伝えるパブリックレベルでの歴史活用実践に近年注目が集まっている。しかしながら、市民の歴史活用実践のなかには社会的な非難や論争を引き起こすものもある。民主主義社会の形成をめざし、歴史活用に主体的にかかわる市民を育成する学校歴史学習はどうあるべきなのか。新しい理論構築をめざすことが本研究の目的である。 市民による歴史活用実践を収集・整理し、民主主義社会の形成という観点からその可能性と限界を明らかにすることで、学校歴史の役割を再考したい。具体的には以下の4点を明らかにしたい。 ①市民による歴史活用実践(SNSなどへの投稿や歴史ガイドなど)にはどのようなものがあり、その特質や課題は何か。 ②①を実践とその目的から整理すると、市民による歴史活用実践にはどのようなタイプが見られるのか。 ③②の各タイプを民主主義社会の形成という観点から見たとき、どのような可能性と限界があるのか。 ④③で検討した可能性を拡張し、限界を乗り越えるために、学校歴史は子供たちや市民をどのように支援することができるのか。 2023年度は2022年度の計画の遅れを取り戻すべく、市民による歴史活用実践(SNSなどへの投稿や歴史ガイドなど)を取集するための方針を決めるべく邦文の文献調査を進めた。また最初の調査対象として公共的かつ権威的な性格の強い博物館における展示物や無償あるいは有償のガイドの語りに焦点を当てることとしたが、その候補として鹿児島県喜界島の戦績ガイドに焦点を当て、事前のインタビューを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査対象として鹿児島県喜界島の戦績ガイドに焦点を当てることとしたが、対象者との日程調整に手間取り、事前インタビューを9月に行った。対象者が実際に戦績ガイドを行っている動画などのデータも必要であったが、2023年度には適切な機会を得ることができなかったため、2024年度中に撮影・分析まで行いたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
実際の市民のアクティブな歴史実践を収集するためには良好な人間関係を構築することも含めた入念な準備が欠かせない。事前準備を丁寧に進めるとともに、多様な歴史実践を収集できるよう複数の調査対象を確保できるよう努めたい。 所属大学での業務と並行しがら、科学研究費による研究も効率的に進めることを考えたい。
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