Project/Area Number |
22K02739
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
足立 由美 金沢大学, 保健管理センター, 教授 (30447677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 弘明 金沢大学, 保健管理センター, 教授 (10272981)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 発達障害 / 成人期 / 遂行機能 / アセスメント / 心理検査 / 職業能力検査 / 就労 |
Outline of Research at the Start |
知的障害を伴わない成人期発達障害に大きな社会的関心が寄せられるようになっている。本研究の目的は、遂行機能に着目して、知的能力は高いが、学業・就労に支障が出る成人期発達障害者を早期に発見し、支援の効率を上げることに資する知見を得ることである。本研究では同一研究協力者に、知能検査、遂行機能検査、職業能力検査を実施し、それぞれの関連を調べるために統計解析を行う。心理検査と自律神経指標から発達障害傾向高群、発達障害傾向低群を分類し、診断のある発達障害群と比較し、就労アセスメントを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
知的障害を伴わない成人期発達障害に大きな社会的関心が寄せられるようになっている。本研究の目的は、遂行機能に着目して、知的能力は高いが、学業・就労に支障が出る成人期発達障害者を早期に発見し、支援の効率を上げることに資する知見を得ることである。遂行機能とは、みずから目標を設定し、計画を立て、実際の行動を効果的に行う能力であり、日常生活で何らかの問題に遭遇した際、それを解決していくために動員される、一連の複雑な認知・行動機能の総称とされている。これまであまり実施されていない高次の遂行機能検査を用いて詳細を調べる点と、就労後に起こる問題を予防するために職業能力検査との関連を 調べる点に意義がある。本研究では同一研究協力者に、知能検査(WAIS)、遂行機能検査(BADS)、職業能力検査(GATB)を実施し、それぞれの関連を調べるために統計解析を行う。心理検査と自律神経指標から発達障害傾向高群、発達障害傾向低群を分類し、診断のある発達障害群と比較し、就労アセスメントを目指す。 2023年度は、前年度に募集した研究協力者のデータ収集を行いながら、6月のインターバル期間(授業期間中の休み)に研究1(対照群)の研究協力者を募集し、6月から9月にかけてデータ収集を継続的に行った。研究2(発達障害群)の研究協力者は、研究責任者が把握している学生に個別に説明し、同意を得てデータ収集を行った。2022年度の研究協力者のデータを用いて、発達障害群と対象群のWAIS、GATBの結果を比較し、学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、6月から9月にかけて研究協力者への心理検査を毎週実施し、対照群のデータを増やすことができた。しかし、ASD、ADHD等の診断のある発達障害の学生が研究から脱落したり、データ収集の期間が長くなったりすることから、発達障害群のデータ数はまだ十分ではない。また、2024年1月1日に起こった能登半島地震の影響で、データ収集を延期したケースもあり、全体の分析に取り掛かれておらず、やや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者を順調に確保することが最も重要である。本人の希望と必要性から、一部の研究協力者について、結果のフィードバックと医療機関への情報提供を行ったものもある。研究協力者にかかる負担に細心の注意を払いながら、引き続き発達障害群のデータを中心に、3回に分けて収集する予定である。2024年度は、6月のインターバル期間(授業期間中の休み)と8、9月の夏休み期間にデータ収集を予定している。発達障害の診断のある学生、発達障害傾向のある学生については、研究責任者が把握している学生の中から研究協力者を募集する。知能検査の実施は、他の公認心理師に実施を依頼し、データ収集が早く進むようにする。分析に必要なデータ数が集まったら、全体の分析に取り掛かる予定である。
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