Project/Area Number |
22K02759
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
田原 敬 茨城大学, 教育学部, 准教授 (70735753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝二 博亮 茨城大学, 教育学部, 教授 (30302318)
小林 優子 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (40594411)
茂木 成友 東北福祉大学, 教育学部, 講師 (50761029)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 聴覚障害幼児 / 環境音認知 / 聴能 / 脳機能 / 聴能発達 / 評価法 |
Outline of Research at the Start |
我が国では聴覚障害幼児の聴能発達の基礎を支えるために,環境音等を用いた実践が大切にされてきたが,これらの伝統的な実践が失われつつある。そこで本研究では,経験豊富な教員への調査を通して優れた教育実践の内容を整理すると同時に,環境音認知の発達的傾向や影響要因,さらにはその認知プロセスを明らかにするための実験研究を行う。そして,教育実践と基礎研究を融合させた支援マニュアルの作成を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は以下の3つから構成される:研究1)発達期にある聴覚障害幼児への教育実践に関する調査研究,研究2)環境音聴取能力の発達過程とその要因に関する分析的研究,研究3)環境音の認知プロセスに関する脳科学的研究。2023年度はこの中で研究2を中心に取り組んだ。 研究2に関しては,2022年度に開発した環境音聴取能力を評価するためのテストの実験結果の再分析を行い,国内の学会や研修会において広く発表を行った。具体的には,1)全25音を用いた検査であったものの,検査時間が比較的長く幼児にとっても集中を維持しづらい可能性があること,2)1)に関連してすべての対象児が正解していた音・不正解していた音があるために,それらの音を除いた20音を最終的な検査音とするべきであること,3)今回対象とした年齢層が比較的に高く,もう少し低い年齢層に対しての活用が見込まれること,4)3)に関連して特に知的発達の遅れを示す事例に対して有効に活用できる可能性があること等が明らかになった。本検査法に関しては,webを通して刺激ファイルをダウンロードできるように手続きを進めており,今後は全国の聴覚特別支援学校や聴覚障害児通園施設など,乳幼児期から幼児までの聴覚障害児に対して教育・療育を行っている箇所に協力を依頼しながら,本検査を全国に広く配布してより多くのデータを得るとともに,実践現場からの声を聞きながら改善していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
環境音認知の評価法については概ね完成しているものの,代表者が別途獲得している国際共同研究加速基金に係る研究を実施するためにデンマークに渡航していたために,当初予定していた計画よりもやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究1については,既に調査対象を探し終え,質問項目関してもほぼ固まっているために,研究倫理委員会からの承認を得次第実施する予定である。研究2については,より広い対象者に実施しながら,成績に影響を及ぼす要因について検討する。研究3については,既に実施した予備実験の結果を実際の幼児に適応する。
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