Project/Area Number |
22K02785
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
吉村 優子 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (70597070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 早苗 金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (80811372)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 言語発達 / 音声処理 / 聴覚誘発磁場 / 神経基盤 / 脳磁図(MEG) |
Outline of Research at the Start |
自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder, ASD)は、幼少期から言語機能の様々な領域に非典型的な特徴を示すことが知られている。本研究は、ASD児の言語能力に関連する生物学的メカニズムを明らかにし、個々の言語特性に合った支援法を検討し提案することを目的とする。 就学前のASD児を対象に音声に対する脳反応を幼児用脳磁図で捉え、言語の特徴との関係を明らかにする。さらに、就学後の追跡調査から言語の問題の適切な評価や支援の方向性を検討するのに応用可能な客観的指標を得る。 以上により、ASD児(者)の客観的理解を促すとともに、個々の言語特性に適した支援・指導法を提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自閉スペクトラム症(ASD)を持つ子どもたち、またはその疑いのある子どもたちの言語発達とその生物学的基盤をに焦点を当てる。ASDは社会性の障害が特徴であり、その有病率は近年増加していることが報告されている。特に言語面における困難は、発音の不明瞭さ、プロソディの理解や表出の問題、構文理解、意味概念の獲得や表出の遅れなど、広範な形で現れ、これらが日常生活や学業において顕著な障害となることがある。 しかしながら、このような特異的な言語発達の背景にある生理学的メカニズムについてはまだ十分には解明されていない。特に、初期の言語獲得過程で遭遇する困難の背景にあるメカニズムを解明することは、早期介入の可能性を高めるためには不可欠である。 そこで、本研究では、1歳から2歳までの乳幼児を対象に、人の声に対する脳反応を小児用脳磁図(MEG)を用いて計測した。さらに、ASD特性の有無を評価し、言語能力を含む広範囲にわたる発達の評価を行った。今後対象者を増やしながら、これらのデータを基に言語獲得と脳機能の関連性を調査する予定である。 本研究の意義は、ASDにおける言語発達の特性と脳機能の具体的な関連を解明することにある。言語発達の遅れや障害は、ASDの診断や治療のアプローチにおいて中心的な課題となっており、特定の脳活動パターンと言語発達の遅れとの間に有意な関連が示されれば、これが治療や介入の新たな方法を開発するための基盤となると考えられる。 引き続き、得られた初期データを基に分析を行い、更に研究対象者を増やして研究を進める。具体的には、ASDの特性の有無に関連する脳活動の変化に着目し、成長に伴う変遷を記録することを目指す。これにより言語障害の早期発見及びより効果的な教育的支援や療法を提案する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、1~2歳台の乳幼児とその保護者約40名の研究参加協力を得て、データを取得することができた。ASD特性の有無によって群分けして分析するためにはやや人数が少ないため、引き続き研究参加協力を呼び掛けることを予定しているが、傾向などをみるための分析が可能な状態になっており、研究はおおむね順調に進展していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年も引き続き、1~2歳の乳幼児とその保護者の研究参加協力者を募集し、解析対象となる人数を増やす。得られたデータの分析を行い、その結果については、国内外の関連学会で成果報告を行う。また、原著論文として国際学術雑誌に投稿予定である。
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