効果的なPBL教育実現のための演劇的アプローチを取り入れた教員研修の開発
Project/Area Number |
22K02839
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
森本 千佳子 東京理科大学, 経営学部国際デザイン経営学科, 准教授 (00749335)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | アクティブ・ラーニング / 演劇的アプローチ / コミュニケーション / 教員研修 / PBL |
Outline of Research at the Start |
本研究は「効果的なPBL教育実現のための演劇的アプローチを取り入れた教員研修の開発」を行う実証研究である。近年、大学教育ではPBL(Project Based Learning)を取り入れることが増えている。しかし、実際のプロジェクトマネジメントを経験している大学教員は少ない。したがって効果的なPBLを行うには、新しい教員教育が必要である。本研究では、演劇的アプローチを適用したPBL担当教員向け研修を開発する。演劇的アプローチにより自己表現の客観的評価、コミュニケーション力の向上、信頼関係の醸成などの効果を期待する。
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Outline of Annual Research Achievements |
●研究成果の内容 当研究の目的は「効果的なPBL教育実現のための演劇的アプローチを取り入れた教員研修の開発」を行う実証研究である。初年度の2022年度はPBL実施フレームワークを整理し、ソフト面(教育者の学生との関わり方およびリフレクション)のスキルについて整理を実施した。演劇的アプローチの抽出については研究協力者のわかぎ氏(演出家・劇作家)および南氏(俳優)に助言を仰ぎ教材開発に着手した。具体的には、演劇的アプローチの前提となるコミュニケーションに関する教材および研修を開発し、企業向けおよび学生向けに3回の試行を実施し、成果を評価した。試行研修の結果、自己表現とチームビルディングを素早く行えることが確認でき、PBLの立ち上げに有効であることが分かった。また、実施の容易性も確認できたため、PBLに慣れていない教員でもスムーズに導入できることが分かった。当初、2022年度に実施予定していた出版については、研修試行と入れ替えたため、PBL全体運営のアセスメントツールを開発してから行うこととし、まずは研修実施データの蓄積を優先することにした。国内の学会および海外カンファレンスで成果を報告し、研修の有効性に対しポジティブな評価を得た。 ●成果の意義 PBLの構造を整理し、まず基礎となるコミュニケーションを中心に自己理解・自己表現スキルを向上する研修を開発、試行できたことは本研究の方向性を固めるために有効であった。今年度の成果をベースに、教員の自己表現に関するアセスメント開発に着手する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
●進捗状況 計画では2022年度はコミュニケーションに関する教材出版を予定していたが、まず研修試行によるデータ蓄積を優先し、研修評価をしたのち出版することに順序を入れ替えた。結果として、国内カンファレンスおよび海外カンファレンスで試行結果について発表を行い、研修効果についてポジティブな評価を得ることができた。このことにより、2023年度のデータ蓄積および研修内容の発展がしやすくなった。出版については、研修成果を具体例として盛り込むこととするため、全体の進捗としては、おおむね順調に進行していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
●2023年度の推進方策 計画では2023年度はコミュニケーションに関する研修を試行することとしていたが、2022年度の出版予定と順序を入れ替えたため、2023年度は以下の3つを実施する。①リフレクション着眼点の整理 ②教員向けアセスメントの開発 ③研修のブラッシュアップと教材本の執筆
●2024年度の推進方策 2023年度の活動を踏まえ、統合的な研修にブラッシュアップし研修を実施する。教材本の出版を行う。また企業向けにも研修を実施して社会還元する。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)