Project/Area Number |
22K02840
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Niigata University of Management |
Principal Investigator |
落合 純 新潟経営大学, 経営情報学部, 講師 (40732623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋元 頼孝 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (00555245)
中平 勝子 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (80339621)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | ピアノ演奏 / 視線計測 / 学習意欲 / Web日誌法 / 脳波計測 / 視行動 / 継続調査 |
Outline of Research at the Start |
学習の成功には継続学習が重要だが、実生活での長期的学習で学習意欲は学習の取組状況や技能上達とどう関係するのだろうか。 本研究の目的は、ピアノ演奏における学習意欲と、日々の練習状況や上達の度合い、演奏時の脳活動や視行動の変化との関連を明らかにすることである。そのため、ピアノ学習に長期的に取り組む学習者を対象に日々の学習意欲・練習状況を記録し、継続的に調査する。学習の節目には、ピアノ演奏中の視線・脳波計測を実施して生理指標による技能評価も行う。 調査は実験参加者を募集し実施することから、人間を対象にした実験に関する国際的な取り決め(ヘルシンキ宣言)に従い、人権や個人情報の保護に配慮して行われる。
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Outline of Annual Research Achievements |
わが国が目指す生涯学習社会での学びには、従来のe-ラーニングが提供しているような講義だけではなく、スポーツや芸術などの技能学習も含まれる。技能学習では「体で学ぶ」ため、長期的で継続的な練習が必要となるが、今の学習を続けていこうとする「学習継続意欲」の実態についてはほとんど知られていない。 そこで、本研究では、実際の生活の一部としてピアノ学習に取り組む学習者を対象に、日々の学習意欲をWeb日誌法により継続的に調査することで、学習意欲が日々の練習状況や上達の度合いとどのように関係しているのかを明らかにすることを目的とした。また、節目にピアノ演奏中の視線・脳波計測を実施することで、これらの生理指標と日々の学習意欲や練習状況・上達の度合いとの関係も明らかにすることを目指している。 本年度は、研究を開始するにあたり、主に文献調査や予備実験など、研究準備を進めた。具体的には、Web日誌法で実験参加者の動機づけを探るため、Web日誌の試作フォームを作成し、実際に自主学習に励んでいる学生に協力してもらい、使用感を調査した。その結果、項目の文章表現に若干の修正は必要ではあるが、おおむね回答しやすいフォームであるとの意見を得た。今後、研究者間で内容を精査し、実際の調査で利用する予定である。 また、視線計測については、次年度での実験を目指すため、楽譜を読んでいる時とピアノを演奏している時の予備実験に取り組んだ。 脳波計測については、申請当初、簡易脳波計を用いて調査を行う計画であったが、近赤外線分光法(以下、NIRS)の利用が可能となったため、より簡便で詳細な脳活動が計測できる方が、深い洞察が可能になるのではないかとの判断から、NIRSを用いて調査を行う方向に修正した。このため、本年度については機器の操作や分析の慣熟期間とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
遅延の理由はいくつか考えられるが、Web日誌法の回答フォーム作成に当たり、先行研究や関連研究の文献調査に時間がかかってしまった点が挙げられる。 また、演奏データの採取に当たり、当初用意した装置がうまく利用できず、実験計画をどのように進めるかについて修正が必要になった点も挙げられる。 加えて、申請当初予定していた、簡易脳波計測装置の利用から、NIRSの利用に変更した結果、機器操作や分析について慣熟期間が必要となったことも理由の1つとして考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
若干の遅延はあるものの、本研究の計画については大きな変更はないものと考えている。 本年度は、研究実施に当たっての準備や予備実験を行った。 次年度以降は、実際にピアノ演奏に従事している学生を調査協力者として募り、演奏時の生理指標の変化や日々のピアノ学習における動機づけの変化を調査していく予定である。 生理指標に関しては、主に視線計測を中心に、実験やデータの解析に取り組む予定である。得られた調査データについては、学会や研究会で発表できるようまとめる予定である。
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