教員養成大学におけるICT活用能力・ICT活用指導力を育成するカリキュラムの開発
Project/Area Number |
22K02845
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Momoyama Gakuin University of Education |
Principal Investigator |
木村 明憲 桃山学院教育大学, 人間教育学部, 准教授 (10909021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小柳 和喜雄 関西大学, 総合情報学部, 教授 (00225591)
黒上 晴夫 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20215081)
中村 浩也 桃山学院教育大学, 人間教育学部, 教授 (30440598)
山本 朋弘 中村学園大学, 教育学部, 教授 (40772843)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | ICT活用指導力 / 自己調整学習 / 情報活用能力 / ICT活用 / 教員養成大学 / チェックリスト / 教室環境 / 教育工学 / 教員養成 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,学生にICTを活用した授業を設計・実施する能力を育むためのカリキュラムを開発する。そして,本カリキュラムで学ぶ前後のICT活用能力・ICT活用指導力に対する認識の変容を探ることを通して,本カリキュラムで学んだことによる効果を明らかにする。学生が,ICTを効果的に活用する授業を設計したり,実施したりするためには,一人一台端末環境が整備された教室で,繰り返し授業案を考えたり,模擬授業に取り組んだりする必要がある。本研究では大学内に一人一台端末が設置された教室を設置する。そして,学生が開発したカリキュラムに則って学んだことによる効果をチェックテストを用いて検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度,科研費で揃えたICTを活用しながら,1年間,学生のICT活用指導力を育成するための授業を実施した。学生は,ICTを活用しながら情報を収集したり,それらを活用して模擬授業を実施したりする活動を全ての学生が体験することができた。また,ICT活用指導力アンケートにも取り組み,学生のICT活用指導力に対する意識が向上していることがわかった。 このような授業を実施したことについて,5名の学生にインタビューを実施したところ,授業当初は,ICT活用に対する不安や学習者の学力向上に対する懐疑心をもっていたが,学習を積み重ねる毎にICT活用の効果を実感することができ,自らのICT活用指導力の高まりを感じることにつながったと話していた。これらのインタビュー結果を基に,本授業に対する学生の意識について論文にまとめ,現在投稿中である。 さらに,授業の最後にICTを活用して模擬授業を行ったことについてのアンケートを全学生に実施したことから,これらの結果を今後分析し,論文にしていきたいと考えている。 教室環境の今後については,来年度本学が大学統合で新しい建物に移動することもあり,今年度揃えたICTを新しい教室に移動させ,更に環境を充実させて行く予定である。その際に,オーストラリアの学校や日本の他大学等の視察で得た見識を基により良い教室環境を整えて行く予定である。今年度は,その環境についての構想及び教室の設計図を作成するに至った。 最後に,授業以外の取り組みとして,学生が主体となり,ICTを活用した授業をどのように創り出していくのかについてワークショップを本研究で整えた教室で月に1度実施することができた。このような取り組みを今後も続けることで学生たちのICT活用指導力を更に高めることに繋がると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年間を通して,学生がICTを活用した授業を実施することができた。また,全ての学生がICTを活用しての模擬授業を体験することができた。そのような経験を通して,学生自身が自らのICT活用指導力をメタ認知し,それらの力の高まりを感じていることが明らかになったことから,概ね順調に進展していると判断した。また,学生へのインタビュー調査を実施したことから,学生が本授業でどのようなことを考え,どのようなことを学んだのか,また,どのようなことができるようになったのかを感じていることが明らかになったため,本授業の成果と課題があきらかになった。 また,本研究の成果を学会の課題研究で発表することができた。その発表を通して他大学の教員からも本研究に対する関心を得ることができ,大学間の意見交流を行うことができた。特に本学で実施しているICT活用指導力アンケートの質問項目については,他大学の教員から様々な質問や活用してみたいという声をいただいたことから,本研究が順調に進展していると判断した。 教室環境の構築については,昨年度視察に行ったオーストラリアの小中高一貫校の環境が,学習者主体の授業を構築する教育環境として,非常に参考になる部分が多かった。この学校ではそのような環境のもと,児童生徒が学習を調整することに重点を置いた授業実践が実施されていた。この取り組みを基に,まず,日本の小学校においても児童が学習を調整しながら学ぶ授業を構築し,研究を行った(査読論文化)。その授業形態を大学での授業でも実施し,現在効果を検証している。今後学生が自ら学習を調整しながら主体的に学ぶ上で効果的な教室環境へと発展させていきたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の進展については,今年度も引き続き「教育の方法と技術(情報機器の活用を含む)」の授業において学生がICTを活用して情報を収集,整理分析,まとめ・表現する授業実践を継続して行う。また,ICTを活用して模擬授業を行う授業も継続する。さらに,その授業を受けて学生がどのような感じているのかについて,アンケートを実施し,分析を通して本授業のあり方やICT活用指導力をさらに高める授業について考察を深めていきたい。加えて,小中学校で重要視されている「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善として,学習者ICTを活用しながら主体的に学ぶことが重要視されている。このことについても学生がアクティブ・ラーニングの中で,学習を調整しながら学ぶ授業について検討していきたいと考えている。このことについては,小学校において前年度研究を実施した(査読論文として掲載)ことを土台に,大学生が学習を調整する授業に発展させていきたいと考えている。 また,今年度は,来年度の大学統合に向け,新しい環境を構築していく年となる。これまでに得た知見を活かしながら,学習者がICTを効果的に活用しながら,主体的に学ぶ教室環境の充実を図り,新しく整えた環境を最大限活かしながら,学生が自らの学習を調整しながら学ぶことができる教室環境・授業設計へのブラッシュアップしていきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)