Project/Area Number |
22K02856
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
河崎 美保 静岡大学, 教育学部, 准教授 (70536127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 純 静岡大学, 情報学部, 教授 (70281722)
大島 律子 静岡大学, 情報学部, 教授 (70377729)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 認識的認知 / 教員養成 / AIRモデル / 教師教育 / 協調学習 / 複数文献読解 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、(1)教員養成において、複雑な問題の解決に際して、個人がよりよく知る、理解するという目標を持ち、適切なプロセスを経て思考し、得られた結果を適切な基準で評価する認知である「認識的認知」の成長はいかに促進可能であるか、(2)本研究課題が開発する学習環境においてどのような認知過程が引き起こされ、学習者の認識的認知が成長するのか、という学術的問いに取り組む。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、教授・学習分野の認識的認知を育成する教材を開発すること(研究1)、AIRモデルに基づく介入方法を開発・評価すること(研究2)、教師教育領域の認識的認知が促進されるメカニズムを解明すること(研究3)である。これらを通して、効果的な学習支援を確立・提案し、教師教育の領域固有の認識的認知を明らかにする。 認識的認知とは人が何かをわかっていくときの認知を指し、近年の有力なモデルとして、認識的目標(epistemic aims)、認識的規準(epistemic ideals)、信頼できるプロセス(reliable epistemic processes)から認識的認知を捉えようとするAIRモデルが提唱されている。本研究では,このモデルを認識的認知の評価のフレームに採用する。 研究1年目である令和4年度には,研究1に関して,学生に教授・学習領域の認識的認知に従事することを求める教材の開発を行なった。 また研究2に関して,教職科目において,教授・学習領域の知識を学ぶと同時に,認識的認知の成長を促進する教授方法の開発を行うため,過去の実践の効果を分析した。この結果,AIRモデルは教職に関する認識的認知の特徴を明らかにする上で,有用であることが示唆された。また結果に基づき,今後の授業設計の指針を抽出した。 成果をThe 17th international conference of the learning sciencesに投稿し,採択された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究1に関して,教授・学習分野の認識的認知を評価する課題を作成し,研究2に関して,実際に課題を実践の中で用いることをおこなった。また類似の課題を用いた過去の実践課題の評価枠組みとしてAIRモデルを用いることを試みた。その結果,現時点では,学習者の間の異なるタイプを捉えることができ,このタイプは実践を通してある程度安定してみられることが示唆された。授業を通して認識的認知を成長させるために必要な設計上の工夫を検討し,それを組み入れた実践を試行することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2に関して再設計した実践の評価をさらに進め,過去の実践との差異を明らかにする。またこの差異をもたらした要因を発話データの分析により明らかにする。この結果に基づき,研究1に関して課題の改善を行うとともに,新たな実践を再設計・実践する。以上より,教員養成段階の学生の認識的認知の介入によって引き出される認知過程,メカニズムを分析・解明し,本研究の知見の転用可能性を高める。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)